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息子を救うため、人食いワニの鼻に指を突っ込んで格闘した母親(ジンバブエ)

2020年04月23日 06:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ワニの鼻の穴に指を突っこんだ母親(画像は『UNILAD 2020年4月18日付「Mum Wrestles Toddler From Jaws Of Crocodile By Sticking Fingers Up Its Nose」(ZBC News)』のスクリーンショット)
幼い息子を救うべく、ワニに果敢に立ち向かった母親の話題がジンバブエから届いた。「母は強し」という言葉の通り、母親は自分の身の危険も顧みずワニの鼻に指を突き刺して格闘し、息子を無事救い出した。『UNILAD』『Mirror』などが伝えている。

ジンバブエの南部にあるゴナレゾウ国立公園は、野生動物が生息する広大な自然保護区である。この区域を流れるルンデ川に、チレジのチホシ村に住むモリーナ・ムシシナイアナさん(Maurina Musisinyana、30)が、義理の姉妹と一緒に2人の幼い息子を連れて釣りに来ていた。

モリーナさんは川岸に傘を立てかけ、2人の息子に日が当たらないようにその下で遊ばせると、自分は川で釣りを始めた。しかし突然、義理の姉妹の叫び声が聞こえた。モリーナさんが叫び声のほうに目をやると、3歳の息子ギデオン君(Gideon)がワニに噛まれ、川に引きずり込まれようとしていた。

モリーナさんは全速力でギデオン君のもとに駆け寄り、ジャンプしてワニに飛びかかった。そのワニの鼻に力の限り指を突き刺して息ができないようにすると、ワニが怯んだ瞬間にもう一方の手でギデオン君をワニの口から引き離した。だがワニの鼻から指を離した直後、モリーナさんは手を噛まれてしまったそうだ。

モリーナさんは負傷しながらもすぐにその場を離れ、病院に向かった。ギデオン君は顔面からひどく出血し怪我によって呼吸が困難な状態だったが、その後は回復しているとのことだ。モリーナさんもまた、噛まれて負傷した手は順調に回復しているという。彼女は当時のことについて、このように振り返っている。

「ワニのもとに飛んでいき、鼻に指を強く押し込みました。かつて村の長老から、ワニの鼻を塞いで息ができないようにすると(ワニの噛む)力が弱まると教えてもらっていて、今回はそれをしただけです。だけど、いまだに自分が息子を救うことができたなんて本当に信じられません。」

実はこのルンデ川、ナイルワニが数多く生息している。ナショナルジオグラフィックによるとナイルワニは無差別に何でも食べる習性があり、凶暴な人食いワニとして知られているとのことだ。そしてこのルンデ川では毎年約200人がワニの犠牲になっているという。

画像は『UNILAD 2020年4月18日付「Mum Wrestles Toddler From Jaws Of Crocodile By Sticking Fingers Up Its Nose」(ZBC News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)