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「ルルレモン」従業員が"コウモリチャーハン"Tシャツを宣伝し中国で炎上、SNSで謝罪

2020年04月22日 23:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ルルレモン公式サイトより
カナダ発のアスレチックウェアブランド「ルルレモン(lululemon)」が、中国を侮辱するようなデザインのTシャツをアートディレクターが自身のインスタグラムで宣伝し、SNSで批判が相次いだことを受け、微博(Weibo)に謝罪文を掲載した。

 騒動の発端となったのはアートディレクターのトレバー・フレミング(Trevor Fleming)。宣伝したTシャツは前面の左胸にコウモリの羽根が生えた箸、背面にテイクアウト用ボックスからコウモリの羽根が生えたようなイラストをあしらったデザインで、コウモリとチャーハンの英訳を組み合わせた造語「Bat Fried Rice」というタイトルがつけられていた。フレミングはTシャツの販売ページのURLをインスタグラムのプロフィール欄にリンクしていた。

 Tシャツはルルレモンの製品ではなく、アーティスト ジェス・スルーダー(Jess Sluder)が制作したもので、複数の海外メディアの報道によると、スルーダーも自身のインスタグラムでTシャツについて「新型コロナウイルスはどこから来たか?全く確かではないが、我々はコウモリが関わっていると知っている」とコメントしていたという。新型コロナウイルスを巡っては、コウモリが新型コロナウイルスの起源となった可能性があると考えられ、また発生源に関しては中国湖北省武漢市の中国科学院武漢ウイルス研究所から流出した疑いが持たれているが、いずれもまだ確定されていない。

 非難が殺到したことを受け、ルルレモンは声明の中で「炎上した問題の関係者はもうルルレモンの従業員ではなく、Tシャツはルルレモンの設計でも製品でもない」と釈明。なおスルーダーは該当のTシャツの販売を中止し、サイトから商品を取り下げている。フレミングの投稿およびインスタグラムアカウントは現在閲覧できなくなっている。

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