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声優がオンラインサロンでファンと直接交流する時代? 桐谷蝶々と平山笑美が仕組み語る 「入っちゃえばマブダチに」

2020年04月22日 19:52  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
●「Fluffy party」って?
「憧れのあの人と交流したい」。そう思ったことがある人もいるだろう。そんな夢が叶うかもしれない場所が、web上で展開されるクローズドコミュニティ・オンラインサロンだ。

声優・桐谷蝶々と平山笑美は、ふたりのサロン「Fluffy party(フラッフィパーティ)」を2018年10月に開設。専用のプラットフォームで彼女たちと交流できるほかラジオや生配信、トークショー、ボードゲーム、バスツアーなどのリアルイベントも開催している。

今回は、桐谷と平山のふたりに「Fluffy party」について直撃。先日、ふたりは「Fluffy party」での生配信をビデオ通話でおこなった。というわけで、今回のインタビューもビデオ通話で実施してみた。
○●キーワードは「ふわっと」

――今回はビデオ通話でのインタビューです。おふたりは先日、自宅からビデオ通話を使ってリモート生配信をしていましたね。

平山 そうなんです。生配信の前日に桐谷さんがリモート収録をしていて、それならと、私たちもリモートで生配信に挑戦してみたんです。思ったよりスムーズにできて、今後もありかなって思いました。

桐谷 うん、顔を見ながらだと話しやすいですし。

平山 背景を変えるのも楽しいですね。私は背景が部屋なんですけど(笑)。でも、そういうのも楽しかったって声もありました。

――その生配信はおふたりのオフィシャルサロン「Fluffy party」でのものですよね。本日はその「Fluffy party」についてお聞きしていければと。声優がオンラインサロンを始めるのは珍しいな……と思った覚えがあります。

桐谷 ふたりでやっていた「チョクメ!」のwebラジオ「チョクラジ!」がきっかけで、「オンラインサロンをやらないか」と声をかけていただいたんです。私はサロンの名前は知っていたけど、なんなのかはわからなかったんですが。

平山 私はそのときはじめてサロンの存在を知りました。何ができるのかなって。

※「チョクメ!」…「声優・アーティスト本人から直にメールが届くサービス」

――設立するにあたって、まず何からはじめたんですか? 以前、名前を決めるのに時間がかかったと言っていましたね。

桐谷 始まったのが2018年10月からなんですけど、夏くらいからいろいろ話し合っていましたね。特に「Fluffy party」というタイトルは長いこと考えました。「なんとかパーティ」がかわいいんじゃないかって話をして、そのかわいい単語を調べましたね。英語とかフランス語とかも。

平山 私たち自身が今後どうするかについてふわっとしていたし、なによりふたりでやっていくことのプレッシャーもありました。なので、ふわっとした空気のサロンを作って、お客さんもふわっと入って楽しめたらいいよねって。そこで「ふわふわ」という意味の「Fluffy」に決まったんです。

桐谷 ほかと被らないようにって選んだ単語でもあるんですけど、私はいまでもスペルを間違えます(笑)。
○●会員たちと一緒に歌詞やグッズを考えることも

――サロン内の企画も考えていったんですか?

桐谷 コンテンツによっては運営の方に企画してもらうこともありますけど、基本的に私たちが案を考えています。グッズとかも私たちが下書きをしています。

平山 デザイン案とかね。最後は「いい感じにお願いします」って運営の方に。

――サロンの会員になると、ラジオ配信や投稿・質問形式でのおふたりとの交流というオンラインから、各種イベントというオフラインのものまで盛りだくさんの内容です。やはり気になるのは投稿・質問でおふたりと交流できるというところですね。

桐谷 イメージとしては、プラットフォームがあって、その中に私たちが記事を投稿して日々読めるという。

平山 FacebookとかInstagramに似ていますね。私たちの投稿にみなさんがコメントして、そこに返信をする。以前はFacebookの中にプラットフォームがあったんですけど、4月からDMMが配信しているアプリに変わりました。気軽にわちゃわちゃできるようになったんですよ。

桐谷 Facebookは基本的に実名登録じゃないですか。でも、DMMのアプリだとニックネームがOKなんですよ。なのでTwitterとサロンの名前を同じにできるので、よりコミュニケーションが取りやすくなりました。

――ネット上だと本名はちょっと……という方もいますしね。交流というのは、記事への返信だけ?

平山 アンケートでの交流も多いですね。サロン内ではラジオや動画などいろいろ発信しているんですけど、そのなかで「どんなコーナーが良い??」とか、「どういうグッズが欲しい?」を直接聞けて、それを採用することもあります。

――感想とか質問だけじゃなく、意見や要望も直接伝えられる。

平山 Fluffy partyのオリジナルCDも出しているんですけど、みなさんから歌詞を募集した楽曲もあります。タイトルも募集したり、一緒にグッズを作ったり、そういう楽しみ方ができるようになっています。

●いつかお料理企画も?
○●バスツアーでは練乳係に

――自分の声がダイレクトに反映されるのは嬉しいですよね。オフラインイベントも直接交流ができるような内容で。

桐谷 去年はトークショーだったり、ミニライブ・ミニ朗読コーナーがあるイベントだったりをやりました。あと、ボードゲームイベントも開いたんです。6~8人の卓をいくつか作って、そこに私たちが入って一緒に遊ぶという。楽しかったー。

――そして一番記憶に新しいのは、今年1月に開催された桐谷さんのバースデイ記念イベント「桐谷蝶々バースティ記念ぴらみとちょうちょと行くイチゴ狩り&初詣ツアー」ですね。

桐谷 バスツアー自体はじめてだったので、どうなるかなーって思っていたんですけど、会員のみなさんも1年を通していろいろなイベントに参加しているので、すでに顔見知りとか友だちになっているんですよ。かなりほのぼのとしたバスツアーでした。

平山 仲良し同士で遊びに行って、サークルっぽいですね。

――バスツアーに決まった経緯というのは?

桐谷 1月にバースデイイベントをやることは決まっていて、そこからいろいろな案を出していったんです。去年の夏に生配信をしたとき、みなさんから「バスツアーはやらないんですか?」という声をいただいたのを思い出して、そこで最終的に決まりました。内容も1月なので初詣をして、ライブやゲームもして、私が以前からやりたかったイチゴ狩りもしちゃおうという分刻みのスケジュールになりました(笑)。

――バスツアーの最中はおふたりがTwitterで実況していて、かなり楽しそうだなと。

桐谷 いろいろしましたねー。私たちがお土産屋さんで店員さんの格好をしてお土産を配ったり、ホテルで全員と乾杯をしたり。

平山 バスの中で動画を流したり、みんなと3ショットチェキを撮ったり。

――桐谷さん念願のイチゴ狩りはいかがでした?

桐谷さん めっちゃ食べました! ツアーの最後だったので、みんなリラックスしていて。

平山 私たちは練乳係もやったよね。みんなのイチゴに練乳をかけていくっていう。

――握手会ならぬ練乳会ですね……! 今後はどういうイベントをやっていきたいですか?

桐谷 ラジオの公開収録とかもやりたいなあ。あと、バスツアーは楽しかったけど、開催時期が1月で寒かったから、春とか秋にピクニックとかアスレチックに行くのもいいかもですね。何かを狩るんだったらサツマイモ狩りをしたいです。幼稚園以来やっていないので。あとは、お料理とか民芸品とか作るとか。

平山 バスツアーで外にお出かけするのが楽しかったので、また外に行きたいですね。運動会をしたい!

桐谷 あ~。体育館を借りて出来たらいいなって話は出たよね。

平山 そうなの。体を動かすのも楽しそうだし、いつもとは違うみなさんとのコミュニケーションが取れたらいいですね。

桐谷 『ハンター×ハンター』のグリードアイランドでやっていたドッジボールをしてみたいな……!

平山 男性も多いから、私たちやばいよ! もっと可愛いほうがいいかな。スプーンに入れた卵を落とさないようにリレーとか。あとは、玉入れとか借り物競走とか!

桐谷 借り物競走はいいな~。あ、ゲーム実況をやってみたいんです。『マリオカート』とか楽しそうだな―って。あとは、オンラインでボードゲームができるサイトがあるので、それを生配信で出来たら面白いなって。
○●気になる料理について

――会員のみなさんから「こういうイベントをやってほしい」みたいな声もありますよね。

桐谷 ありますね。「料理を作っているところが見たい」とか「食レポをしてほしい」とか。こちらは動画などでやりましたね。

――おお~。ちなみにおふたりの料理の腕前は。

平山 ……。

桐谷 ……。んー……。

――すみません。

桐谷 あ、でもでも、私は4月から料理をする機会が増えたので、以前よりはできると思いますよ。昨日はカップケーキも作りました。やればできるんです。

――麺棒を探していましたよね。

桐谷 どこにも売っていないんですよ! 最近はプリン、ゼリー、ホットケーキ、パウンドケーキとかを作っているんですけど、麺棒がなくてクッキーだけ作れなくて。ラップの芯とかがいいよって言われたんですけど。最終的に水筒でやろうかなとか。

平山 なんかかたいものでガンガンってやればいいじゃん。ペットボトルとか。

――ワイルドですね……。

桐谷 表面がつるつるしていればいいのかなって、つっかえ棒を買ってみたんですけど、細くてダメでした。なので、まだ麺棒を探しています!

――いつかクッキーを作れる日を夢見て……。ちなみにお菓子の味の方は。

桐谷 美味しいですよ~。(立ち上がり)あ、待っててください。

平山 え、なんか持ってくるの。

桐谷 ちゃんと作ってるの、ほら。

――おおー、美味しそう。

平山 すごーーーい! 女子っぽーい。

桐谷 プレーンとチョコチップとくるみ入り。美味しくできて「私、作れるじゃーん」って。

――すぐ出てくるのもビデオ通話ならではですね。作っているのはお菓子だけですか?

桐谷 パスタとか餃子も作りますよ。今日はカレーも作りました! この間、別件の生配信中に何をつくったらいいかリスナーさんに聴いてみたんですよ。そうしたらナポリタン、麻婆豆腐、ハンバーグとかいろいろ。もう片っ端から作っていこうと思います。

――どんどんレパートリーが増えていきますね。平山さんはどうでしょうか。

平山 私は基本的に作らないんですよ。レシピを見て料理をするのが苦手なんです。勘で作れるような、ノリでいけるような料理ならなんとかなると思います。

――なんとなく理解しました。でも、見る方からしたら、ふたりともめちゃくちゃ料理が上手だと、それはそれで「すごい!」ってなりますけど、そうじゃない方が「オイシイ」感はありますよね。

桐谷 平山さんはそのままで大丈夫です。

平山 いやいや、私もやればできるんと思うですけど!

――これは前フリですね。

平山 う……。お菓子以外なら……。

●タイムスリップが好み?
○●最近ハマっているものは

――いまはおふたりとも自宅で過ごされることが多いと思います。桐谷さんはお菓子を作っていると言っていましたけど、平山さんは?

平山 去年はソロアルバムを作ったり、ソロライブをしたり、ソロの活動が1年間ガッツリと続いていて、撮影や収録に追われていたんです。なので、プライベートな時間を作るのが難しかったんですよ。いまは家にいる時間が多いので、これまで手をつけられなかった場所の掃除をしています。いますごいことになっていて、悪戦苦闘している状態です。あとは、家で収録できる環境を整えようと思っています。「マイクの機材はどれがいいかなー」とか悪戦苦闘しています。

桐谷さん 私はマイクなどはあるので、さらにプラス防音でリフレクターを買いました。あと、いま着けているヘッドセットもお揃いで買ったんですよ。

――おお、たしかに同じものですね。

平山 宅録の環境を整えている声優さんも多いですけど、私は歌の収録が多いので、家の構造上なかなか難しいんですよ。なので、いろいろな方に話を聞きながら、簡易でも仮でもいいので録れるような方法を模索しています。あと、私は両親と一緒に住んでいるんですけど、母が韓国ドラマにハマッているので、私も毎日観ています。

――どういった作品ですか?

平山 『愛の迷宮~トンネル~』という、30年前からタイムスリップしてきた刑事さんが当時捕まえられなかった殺人犯を逮捕するために翻弄するというドラマですね。あと、『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』という時代劇です。こちらはヒロインの子が1000年前にタイムスリップして、8人のイケメン皇子さまに囲まれてという。乙女ゲームのハーレムものみたいですけど、話が進むにつれて濃ゆい歴史ものになっていくんですよ。

――タイムスリップものが多いですね。

平山 そう、韓国ドラマってタイムスリップものが多いんですよ。

桐谷 事故に遭って記憶喪失とかもない?

平山 あー、記憶喪失は鉄板だよね。あとは出生の秘密! ふたりは幼いときに出会っていて……みたいな。それは定番。もちろんいろんなジャンルがあるんですけど、私はファンタジーが入っているのが好みなんだと思います。

桐谷 以前は平山さんが韓国ドラマにハマッていると聞いても「へぇ~」って思っていたんですけど、私もいま韓国の友だちに薦められて『梨泰院クラス』というドラマを観ています。
○●海や温泉、プールにハリネズミカフェ

――家での時間を満喫されていますね。桐谷さんと平山さんはどこかに遊びに出かけているというイメージが強かったです。

桐谷 オンラインサロンの収録後によくご飯に行っていたんですけど、出来ず……。

平山 旅行に行きたいって話はしょっちゅうしていたよね。「沖縄行きたいー」「温泉行きたいー」って。なかなかふたりの予定があわなくて実現が難しんですけど。

桐谷 温泉行きたいよね~。

――最近はあまり出かけていないと思いますけど、印象深い場所はありますか?

平山 去年はお友だちの山村響ちゃんとプールに行ったよね。あ、海も一泊で。次の日に台風で暴風雨の中で帰ったけど、帰りに休憩がてら温泉に入ってね。

桐谷 あとは、すごい風が強い中で江ノ島を歩き回ったね。あんまり天気運がないね(笑)。

平山 ちょっと前に行ったハリネズミカフェも良かった。かわいかったー。でも、個体差があるというか、さわらせてくれる子もいれば、怒る子もいて様々でした。

桐谷 もともと夜行性の動物みたいだからね。基本的にはすやすや寝ていて。さわれる子には手袋を着けてさわらせてもらったり、手に乗せてエサをあげたりとか。

――いつかまた、おふたりの新しいお出かけエピソードを聞かせてください! さて、最後になりましたけど、改めておふたりのサロン「Fluffy party」の魅力について教えて下さい。

桐谷 限定されたコミュニティで、ファンクラブ的な感じでもあるんですけど、直接交流できるので、お互いが存在していることがわかるんですよ。その後、イベントで実際に会って話すこともできる。お客さんというより、みんな仲間って気持ちが強いですね。最近入会された方も、「こんなにアットホームなんですね」と言っていました。ぜひ私たちとお話しましょう。

平山 あと、一般的なイベントだと、ステージがあって客席があって、キャスト側がホストで、というのが一般的だと思います。でも、私たちのイベントはみんなで同じテーブルでボードゲームを遊ぶ、みたいな友だちみたいな距離感です。「みんな集まってよ~」という距離感。サロンは初めてだから不安だな、怖いなって人もいるかもしれないですけど、入っちゃえばマブダチです! プライベートな部分もたくさん配信しているので、そこも魅力かと思います!

●「Fluffy party」について詳細はコチラ
4月23日20:00には「入会お試し放送」として会員以外も観れるスペシャル生配信も(加藤大樹)