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ヘンリー王子・メーガン妃、英タブロイド4紙への協力を拒否 王室コメンテーターら「自分達のことだけしか考えていない」

2020年04月21日 20:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

英大衆紙4紙に「今後の関与はお断り」とヘンリー王子夫妻(画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年10月1日付Instagram「In Tembisa, Johannesburg, today The Duke and Duchess visited to meet young entrepreneurs at the YES hub - a hive for creativity and social enterprise.」』のスクリーンショット)
ヘンリー王子・メーガン妃夫妻が、今後は英国のタブロイド4紙とのコミュニケーションを一切断ち、記事に関しての協力もしないとの声明文を各紙に送った。英編集者協会は「明らかに英国のメディアを弱体化させようとしている」とコメントしている。

英時間19日夜、現在ロサンゼルスに住むヘンリー王子・メーガン妃夫妻から、英タブロイド紙宛てに声明文が届いた。受け取ったのは、英大手大衆紙『The Sun』『The Daily Mail』『The Express』『The Mirror』の4紙だ。メディアとの関係について新しい方針を伝える声明文には、次のような言葉が記されていた。

「今後、事実関係の確証はしない。貢献は一切無しとする。」

ヘンリー王子夫妻からの声明文は、“サセックス・ロイヤル”名義で届けられた。夫妻は今もサセックスの名を使用することは禁止されていないが、新たに「Archewell(アーチウェル)」という非営利組織を立ち上げる予定で、名前はすでに商標登録申請済みだ。

今年初めに英王室を離脱すると発表した夫妻は、“ロイヤル・ロタ(Royal Rota)”と呼ばれる王室の長年の制度の縛りから解放され、独自のメディア対応を行うと約束した。ロイヤル・ロタとは、新聞や報道局の代表が王室の行事に平等に参加し、記事や写真を公開できるシステムだ。

夫妻がタブロイド紙に協力をしないと宣言したことにより、彼らの広報チームは4紙から電話があった場合、事実関係の確認などに答える必要がなくなる。この広報担当者によって書かれた声明文には、こうも書かれていた。

「影響力のあるメディアの一片が歪曲、虚偽、プライバシーを侵害する記事を公表することは重要な問題だ。」
「サセックス公爵夫妻は、知り合いや見知らぬ人達が人生を完全に引き裂かれるのを目にしてきた。いかがわしいゴシップで広告収入を得るという事実以外、何の理由もないのだ。」

タブロイド紙への協力を断るというポリシーは批判を避けるものではなく、あくまで夫妻のコミュニケーションチームを守る意味合いもあるという。

「公共の場での会話を遮断したり、正確な報道を検閲するものではない。メディアはサセックス公爵夫妻について正しい報道をする権利があり、良い悪いに関係なく発言することができる。しかし、それが嘘に基づくものであってはならない。」

これに対し王室コメンテーターらは、このように話している。

「彼らに誰がアドバイスをしているのか知りたい。自分達で行っているならまだしも、このことは間違っているから。」
「恐ろしいほどの世界危機の中で、彼らが考えているのは自分達のことだけだ。」
「常に自分達のイメージや収入に関する事柄に執着している。そして自分達の問題で一般の人々を無礼にも非難する。メーガン、理解しろ。誰も気にしていないぞ!」

ヘンリー王子夫妻は今後も各国のメディアやジャーナリスト達への協力は続けるという。なおメーガン妃は別居中の父親が彼女宛てに書いた手紙を無断掲載したことを巡って、英紙『Mail on Sunday』を著作権やプライベートの侵害などで訴えていたが、24日にリモートで予備審問が行われる予定だ。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年10月1日付Instagram「In Tembisa, Johannesburg, today The Duke and Duchess visited to meet young entrepreneurs at the YES hub - a hive for creativity and social enterprise.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)