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「勝つためのプロ集団へ」トヨタ、TMGの社名を『TOYOTA GAZOO Racing Europe』に変更

2020年04月20日 18:31  AUTOSPORT web

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TMG(TOYOTA GAZOO Racing Europe)では、2012年からトヨタのル・マン/WECプログラムを行ってきた。
トヨタは4月20日、ヨーロッパ地域での研究開発拠点となっているトヨタモータースポーツGmbH(TMG)の社名を『TOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH(TGR-E)』に変更したと発表した。

 ドイツ・ケルンに拠点を置くTMGは、故オベ・アンダーソンが1979年に設立したアンダーソン・モータースポーツGmbHが前身。その後、1993年にトヨタが同社を完全子会社した際に社名がTMGへと改められた。

 かつてのトヨタF1、WRC世界ラリー選手権プログラムの活動拠点として知られるこの研究施設は、現在もモータースポーツと深い関わりを持っており、WRCに参戦しているトヨタ・ヤリスWRCのエンジン開発や、トヨタTS050ハイブリッドで参戦しているWEC世界耐久選手権プログラム、GRスープラGT4の車両開発を担うなど重要な役割を果たしている。
 
 また、近年はモータースポーツ活動を通して得られた知見や経験を活かした、“GRシリーズ”の市販車開発にも貢献。今回の社名変更は、このGRシリーズを展開するGAZOO Racing Companyとの密接な関係性を反映させたものだという。

 TGR-Eは今後もケルンの本社を中心に、トヨタモータースポーツ活動の“ハブ”としての役割を果たすとともに、市販車開発においても同社の持つ知見、経験を活かした車両開発を行っていく。

 TMGの社名変更にあたって、トヨタの豊田章男社長は「ワークス参戦のモータースポーツにおいては“勝つこと”が絶対のミッションです。ですから、TGR-Eは、勝つためのプロ集団でないといけません。勝ち続けるためには、どんな状況にあっても“改善”をしていく、常にbetter、better、betterを繰り返す……これしかありません。引き続き、勝つための“もっといいクルマづくり”をドイツ・ケルンの地で続けてまいります」と語っている。