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YouTubeで“自作マスク”の解説動画が急上昇 品薄状態解消までクリエイターたちの知恵を借りよう

2020年04月20日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 YouTuberに関するデータを提供する「NoxInfluencer(ノックスインフルエンサー)」を参照し、直近1週間で注目を集めたYouTubeチャンネルの理由を探る本企画。今回は、3つのチャンネルに注目してみた。


(参考:『仮面ライダー』俳優から特撮、テニミュまで……新型コロナに不安覚える子どもたちに”熱いメッセージ”集まる


 現在、新型コロナウイルス対策のため、外出時にはマスクの着用が推奨されている。しかし、マスクの品薄状態がいまだ続いており、供給が追いついていない状況だ。そんななかで、YouTubeで早々にブレイクしていた「マスク自作動画」に再び注目が集まっている。


 初めに紹介するのは「MANA POCKET(↑84.0%/登録者数2.93万人)」。こちらのチャンネルは「手芸の面白さを広めたい」という思いから開設されたチャンネルで、実店舗も存在するとのこと。ミニポーチやシュシュなどの制作過程を動画化している。


 同チャンネルでは、立体マスクの制作方法も紹介。型紙からサイズごとの制作方法を細やかに紹介した動画は20万回以上、再生された。また、日用品を利用しながら制作できる点も評価され、大きくチャンネル登録者数を伸ばしたようだ。


 お次は、ニット生地の通販専門店「SMILE」より「ニット生地の通販SMILE(↑30.9%/登録者数2.54万人)」チャンネルを紹介する。こちらもマスクの制作方法を動画にしたことでチャンネル登録者数が増加。ノーズワイヤーやフィルターポケットといった、通常手作業で作るのが難しいと思われる機能の制作過程まで公開している。


 またニット生地を使用したマスクやプリーツマスクの作り方も動画で説明しており、家庭で着なくなった洋服を裁断することで制作できるモノも紹介されている。概要欄には型紙のダウンロードリンクや詳細な作り方のブログも掲載されているので、マスク制作が難しいと感じる方にも優しいチャンネルとなっている。


 ラストは「sisters G(↑23.7%/登録者数3.35万人)」というチャンネル。こちらもハンドメイドを活かした動画を公開しており、公益法人東京都医師会が推奨する簡易式マスクの作り方を解説している。


 そのほかにもさまざまなマスクの制作方法が紹介されており、中でも裁縫が苦手な人でも作れる縫わないマスクの動画は必見。ゴムと布を利用した、詳細な制作過程が映像化されている。


 マスクの値段が高騰したことにより、薬局などの量販店に在庫が入荷されると多くの人々が並び、クラスター感染を引き起こす原因となってしまうことも問題視されている。もちろん、次作で既製品と同様の機能を備えられるか、というのは考えるべき点だが、外出自粛でただでさえ気分が落ち込みがちないま、趣味と実益を兼ねて、少しおしゃれな自作マスクを作ってみたい、という人も少なくないだろう。そんな人たちをサポートしてくれるクリエイターが大勢いること自体が、YouTube時代の大きなメリットといえるのではないか。マスクが残り少ないという方はぜひ、今回紹介したチャンネルを参考にしていただきたい。


(鳥羽竜世)