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始める楽しさを伝える草なぎ剛、アートで繋がる稲垣吾郎と香取慎吾……新しい地図が発信する様々な“おうち時間”

2020年04月20日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

リアルサウンド編集部

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、「#STAYHOME」が呼びかけられて久しいが、まだまだ長期戦が強いられそうだ。誰もが経験したことのない事態に、多くの人がストレスを感じている。


(関連:香取慎吾の「#NURIEdeART_うちで踊ろう」“ぬりえ”に挑戦 色を入れる作業は心のスキマが埋まるような感覚に


 前代未聞の状況も前向きに取り組む力――。それは、常に開拓者として30年以上、日本中に笑顔を届け、変わりゆく時代と共に“新しい地図“を広げた彼らの真骨頂ではないだろうか。彼らとはもちろん稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人のことだ。このストレスフルな空気が流れる今も3人は、SNSを通じて様々な“おうち時間“を届けてくれている。


■“まずは始めてみる楽しさ“を教えてくれる草なぎ剛
 予定されていた舞台の中止が決定するという苦渋の決断をした直後でも、「僕としても舞台の中止はとても残念ですが、皆さんの健康が第一だと思っています。 皆さんがまた一日も早く普段通りの生活に戻れますように 願っています。 そして、その時にまたお会い出来ればいいなと思っています」と、常に前向きな言葉でNAKAMAを勇気づけてきた草なぎ。


 Twitterでは、私たちに近い視点でリラックスした動画をコンスタントにアップしている。香取慎吾のYouTubeチャンネルに上がったMV動画を見ながら、「慎吾ちゃん、私の、絵使ってません!なんでやー」とボヤきコメントをしたり、「クルミは、グルメ犬?」「クルミちゃんは、何でも 似合いますなー」と愛犬・クルミちゃんへの親バカっぷりも見せてくれたりと、朗らかなな“おうち時間“に改めて親近感を抱く人も少なくないのではないか。


 さらに、外出自粛中で運動不足を懸念したのか、突然“忍法フラフープ“動画を投稿。「やはり、この人、変だなー」と自らツッコんでいくスタイルも笑いを誘う。ストローを伸ばしたり、練習中のギターをかき鳴らして「ギターサムライ!悔しー!」とふざけてみたり、身近なもので遊びまくるのだ。


 最終的には、「ダンス!ダンス!カロリー消費だねー!」と、体ひとつで遊び始める草なぎ。30年以上歌って踊ってアイドルを続けてきただけあって、呼吸をするのと同じように、軽やかにキレのある動きを見せる。にも関わらず、体をうねらせて「(ダンスを)やってる人みたいな」と笑ってみせるところも実に彼らしい。なにか特別な技術なんてなくても、楽しく体を動かせばいいんだと教えてくれるようだ。


 好きな人が出ている動画を見る、ペットを愛でる、楽器を練習する、ダンスしてみる……まずは何かを“始めてみる“ということ。草なぎを見ていると、いつも元気がもらえるのは、きっと彼がその最初の一歩を踏み出すエネルギーに溢れ、見ている私たちに分けてくれるからだろう。


■アートで繋がった“しんごろ“コラボ
 これまでもブログやInstagramで、自宅に飾っている美しい花たちの写真をアップしてきた稲垣吾郎。「それは冷たい海の底 #キングプロテア #南アフリカ #国花」「赤く染まる熱情、悲しい嘲笑… すっかり魅了されてしまった。 素晴らしい芝居をありがとう。 #アルトゥロウイの興隆」など、ちょっぴり詩的なコメントと洗練された雰囲気の画像に、心が潤う。


 そんな中、4月15日にInstagramで「僕が撮った懐かしい写真が出てきた」と、香取慎吾の若き日の姿を収めた写真がアップされた。フィルムで撮られた写真は、今のスマホで撮影したものとはまたちがった味わいがにじむ。そして、なによりみずみずしい香取の笑顔がまぶしい。決して戻らない若き日々の思い出は、それだけでも人々の心を熱くさせるものだが、彼らが国民的アイドルとしてどれだけ多くの時間を過ごし、乗り越えてきたのかを知っているからこそ、よりこの写真が尊く感じる。


 また、いい作品は、次に誰かの作品を生み出すエネルギーがある。稲垣の写真を見て、“久しぶりにフィルムカメラを手にしてみようか“、なんて気分になった人もいるのではないだろうか。


 すると、今度は香取がInstagramに新たなぬりえをアップ。それが、稲垣の花の写真をモチーフにしているというから、実にニクイではないか。加えて、YouTubeでは『NURIEdeART_GorosFlower』と題して、その制作風景の動画が公開された。


 香取の動画は、アート作品としてのカッコよさはもちろんだが、こんなふうにアートが出来上がるんだという気づきもあって楽しい。自分でも、お気に入りの写真をトレースして塗り絵を作れそう、という気持ちにさせてくれる。


 さらに、Twitterでは、塗るだけではなくコラージュしても遊ぶ方法もあるとつぶやき。「そうだ これを動画にして 音をつけてみるね」と、すぐさまRemixMovieを制作。


 香取をきっかけにして、アートがどんどん身近に感じられる。私たちは思いのままに動き、作り、楽しむことができる。そして、気付かされる。誰もが自分の人生を描くアーティストになれるということを。


 彼らが私たちを惹きつけてやまないのは、今そこにあるものを楽しむ力、愛を持って向き合う力、そして遊ぶ力の持ち主だからにほかならない。そして、それこそが、自ら時代を切り開いていく力なのだろう。そんな彼らの力をもらい、少しでも多くの人々が前向きに“おうち時間“が過ごせることを願ってやまない。(佐藤結衣)