京成電鉄は東京藝術大学の学生による卒業・修了制作の中から優れた作品を表彰する「京成電鉄藝術賞」を創設した。両者は2017年6月、文化・観光の振興などの分野で協力し、芸術文化の振興を図ることを目的とした協定を結んでいる。
2018年11月には、美術学部と連携して旧博物館動物園駅の駅舎リニューアルを実施。2019年3月には、京成上野駅のリニューアルに合わせ、音楽学部が作曲した発車メロディーを導入した。今年3月の京成上野駅地下連絡通路のリニューアルに合わせ、美術学部監修・陶芸研究室制作によるレンガタイルを壁面に掲出するとともに、音楽学部が制作・調整した時報を導入するなど、連携を強めてきた。
今回の賞創設について、「教育研究の一層の推進と、優れた芸術文化活動の充実に貢献」する目的があると京成電鉄。2019年度の受賞作品として、東京藝術大学大学院修士課程日本画専攻の小田川史弥さんによる修了制作『遠すぎて』を選出した。(佐々木康弘)