新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第19回目は、GT500クラスに参戦するNDDP RACING with B-MAXだ。
■NDDP RACING with B-MAX マシン:CRAFTSPORTS MOTUL GT-R ドライバー:平手晃平/千代勝正 カーナンバー:3 監督:田中利和 タイヤ:ミシュラン
2013年は星野一樹/佐々木大樹のコンビとなったが、その年までニスモがメンテナンスしていたチームは2014年からB-MAX RACING TEAMがメンテナンスを担当することに。カーナンバー『3』も受け継ぎつつ、星野が“先生役”として高星やルーカス・オルドネス、ヤン・マーデンボローをGT500で戦えるドライバーに育ててきた。2018年からは、GT500クラスに挑戦。初年度は本山哲と千代、そして2年目の2019年は平手とマコウィッキのコンビとなった。
一方、メンテナンスを担うB-MAX Racing Teamは、市販車の試作部品の製作や部品製作などを担う屏風浦工業の組田龍司代表が、2010年にB-MAX ENGINEERINGとして立ち上げた。組田代表は、2004年に鈴鹿1000kmのオープンクラスにポルシェで出場すると、2005年からはポルシェカレラカップにスポット参戦。しばらくPCCJを戦い、2009年からフォーミュラに挑戦するが、「自分が満足できる、妥協しないマシンを」とB-MAX ENGINEERINGを立ち上げた。
その後はマカオ挑戦を目指し、2013年からは活動チームをB-MAX Racing Teamとし、F3、GT300に参戦。F3では数多くのタイトルを獲得している。2017年からは全日本スーパーフォーミュラ選手権にも参戦を開始し、組田代表もドライバー『DRAGON』として2017年のF3-Nチャンピオンを獲得している。
そんなB-MAX Racing Teamには、GT500とは別に“エースナンバー”が存在する。それはスーパーフォーミュラでも使っている『50』だ。この由来について組田代表に聞くと、実は「関口雄飛のラッキーナンバーなんです」という。