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佐藤健、本田翼、川口春奈……業界に風穴開ける“俳優系YouTube”のトップランナーたち

2020年04月18日 07:21  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 最近とみに、YouTube界が活発だ。中でも目立つのは、俳優のYouTube進出。YouTuberの台頭、お笑い芸人の参入、に続く流れと言おうか。


(参考:佐藤健、神木隆之介企画のドライブ動画を公開中 “顔面偏差値最強”の車内トークの行方は?


 今を時めく俳優たちのYouTube進出は「元々人気が高い」「素の表情や生活が拝めるのは貴重」「映画やテレビドラマ、バラエティ番組とは違った新たな魅力の発見」といった好条件がそろい、爆発的な話題に。もはや“YouTube業界の黒船”状態だ。


 今回は、新局面をこじ開けた俳優たちのYouTubeを、いくつかピックアップしてご紹介する。


・佐藤健は今後の俳優系YouTubeの流れを一気に加速させる?
 いま最も勢いのある俳優系YouTubeチャンネルといえば、やはりこの人を置いて他にはいない。チャンネル開設から約1ヶ月で、登録者は175万人に到達した。


 社会現象化したテレビドラマ『恋はつづくよどこまでも』の終了直後に生配信された上白石萌音との共演番組(3週間で917万回再生)を皮切りに、2回目以降は神木隆之介、渡邊圭祐、桜田通といった事務所の役者仲間たちと行ったドライブ動画シリーズを投稿。最新動画は、1週間で283万回再生された。


 動画内では佐藤本人のリラックスした表情やトークが楽しめるだけでなく、上白石や神木とのコラボレーションは、人気俳優ならではの強力企画。さらに、圧倒的な“彼氏感”で驚異の支持率を誇る公式LINEと連動させたプロモーション効果も抜群。佐藤本人の“番組を回す上手さ”も際立っており、はっきり言って死角がない。


 むしろ、佐藤のこのアプローチが、今後の俳優系YouTubeの流れを一気に加速させそうな感すらある。注視すべきチャンネルなのは間違いないだろう。


・“趣味全開”のチャンネルで支持集める本田翼
 男女関係なく愛され、バラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』から映画『新聞記者』まで幅広く活躍する本田翼。ゲーマーである彼女の趣味全開チャンネルが『ほんだのばいく』である。


 『Dead by Daylight』や『The White Door / ホワイトドア』などのゲームの実況動画に始まり、着る服を決めるコーディネート動画や、ファンの要望に応えた新型コロナウイルスに伴う自宅待機を呼びかける注意喚起動画など、本田らしい動画をアップしている。


 極めつけは、3月31日に公開された「漫画談議 ~スキンケアを添えて~」。「男女関係なく楽しめるように」と本田自身がスキンケアを行いながら、『僕のヒーローアカデミア』『ゴールデンカムイ』『進撃の巨人』『HUNTER×HUNTER』といったお気に入り漫画を紹介するという奇抜さだ。


 しかし、逆を言えば本田にしかできない独自性にあふれているということ。何より、眠たげな表情や「声が全然出ない……」といったテレビの中とはまた違った表情、噛みながらも一生懸命にトークする姿は好感度大だ(途中で漫画を確認しに部屋を出ていくなど、ほっこりするシーンが続出)。


・“プロYouTuber感”が強い川口春奈
 本田翼とは対照的に、“プロ感”が強いのが川口春奈による「はーちゃんねる」。サムネイルの時点で分かるとおり、こちらはYouTuberらしいテンションや企画で構成された本格的なチャンネルだ。


 長崎県・五島列島に里帰りする動画シリーズや、岡本あずさとの対談企画、英会話やヨガに挑戦する企画など、バラエティに富んだラインナップが並ぶ。川口の旺盛なチャレンジ精神がうかがえる内容だ。


 辛いものが大好きという彼女が、レストランを訪れて激辛メニュー(アラビアータやスープカレー)を食し、悶絶するという微笑ましいシリーズもあり、新たな魅力を感じられることだろう。


 佐藤、本田、川口と紹介してきたが、他にも水嶋ヒロは日本食の料理チャンネル(時々サッカー&愛犬と散歩)を立ち上げ、仲里依紗と中尾明慶の夫婦が別々にチャンネルを開設(仲は黒ギャルメイクを行い、中尾は宅飲みトークをやるなど2人の個性が出ている)するなど、様々な動きがみられる。新型コロナウイルスの影響で外出ができなくなったことも、今後大きな影響を与えていくことだろう。


 YouTubeだけでなくInstagramまで見ていくと、過去には新垣結衣や、最近では広瀬すずのライブ配信も行われており、こちらも手軽に行えるぶん、活発になっていくはずだ。


 外に出られないストレスは大きいが、映画やテレビドラマ等に代わり、俳優たちは自ら動いて、私たちに娯楽を届けようとしてくれている。彼らのチャンネルに勇気をもらいつつ、この苦難を乗り越えていこうではないか。


(SYO(映画ライター))