「タレントのYouTuberデビュー」勢い止まらず　“Nissy”ことAAA西島隆弘がダンス動画で急上昇

　有名タレントのYouTuberデビューが相次いでいる2020年、新たなチャンネルをピックアップするとともに、その方向性や内容を検証する本企画。この１週間前後でも、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、各業界の有名タレントが続々とYouTubeというプラットフォームに参入し、それぞれの思いを発信した。簡単に紹介していこう。

（参考：外出自粛で人気タレントの生配信続々　中川翔子は『FF7リメイク』実況プレイで“初恋”成就？）

・水森かおり「【公式】水森かおりチャンネル」4月6日デビュー
　2020年でデビュー25周年を迎える“ご当地ソングの女王”水森かおりが、イベントが自粛される中、ファンと交流する機会を設けようとYouTubeデビューを果たした。

　挨拶動画は、日本語と英語で発信。「水森かおりの素の部分を知ってほしい」「ほかの歌手ともコラボもしてみたい」とYouTube活動の展望を語った。

　最初の企画は、彼女自身がYouTubeの仕組みについてわからないといい、音楽業界の裏方として活躍する笹原さん（ちなみに二人は初対面）に、YouTubeのレクチャーを受けるというもの。視聴者は、水森の成長を見守りつつ楽しむチャンネルとなりそうだ。

・関智一「関智一」4月8日デビュー
　アニメ『ドラえもん』のスネ夫役や『のだめカンタービレ』の千秋真一役など数々の有名作で知られる声優・関智一も外出自粛を機にYouTubeデビュー。

　1本目では、うろ覚えのオリジナル（？）ラジオ体操を披露し話題を呼んだ。続いて2本目の動画ではフィットネスゲーム『リングフィット』に挑戦し、悶える姿をアップ。1分弱の短い動画だが、視聴者からは「可愛い」「面白い」など大好評。自宅でなかなかやる気が起きない人は、関智一と一緒にゆる～く運動を始めてみては？

・梶裕貴「梶裕貴」4月8日デビュー
　アニメ『進撃の巨人』エレン・イェーガー役、『七つの大罪』メリオダス役、『MIX』立花投馬役、『僕のヒーローアカデミア』轟焦凍役など、人気作品で活躍する声優・梶裕貴。

　外需自粛が続く中、「今、自分に何ができるか、何をしていきたいかを考えYouTubeを始めた」と話し、声優という職を生かした“朗読”のチャンネルを開設した。

　「子どもから大人まで楽しめるような朗読にしていきたい」と語り、『桃太郎』や『ねずみのよめいり』などの童話をアップしている。これだけの人気声優による“読み聞かせ”には、大きな需要がありそうだ。

・赤西仁・錦戸亮「NO GOOD TV」4月9日デビュー
　元ジャニーズ事務所で現在はそれぞれ独立し活動中の赤西仁・錦戸亮が、外出自粛の影響を受けてリモートで対談する共同チャンネルをスタートさせた。さすがは人気者の二人、チャンネル開設早々に急上昇ランキングで1位を獲得するなど注目を集めている。

　動画内の話し合いで“親しい人物をゲストに迎えてトークする”という方向性になり、1回目のゲストは赤西と交流の深い俳優・山田孝之に決定した。4月13日公開の動画では、赤西の自由人ぶりと山田の気遣いが見えるトーク力、そして終始人見知りを発揮する錦戸の様子が見られる。今後も、豪華ゲストの出演に期待しよう。

・Hina「HinaTube」4月9日デビュー
　AbemaTVの恋愛リアリティーショー『月とオオカミちゃんには騙されない』に出演し、人気急上昇した美少女Hina。

　個人での活動もしつつ、ガールズ・ユニオン FAKYに所属し世界で活躍するアーティストを目指している彼女。気になっている人も多い中、1本目の自己紹介動画では多数の質問で彼女のことを知ることができる。また、2本目の動画では『月とオオカミちゃんには騙されない』での思い出を振り返り、番組のファンにはうれしい内容となっている。普段自身もYouTubeを見るという彼女。今後は、メイクや筋トレの方法、そして大食い企画にもチャレンジしていきたいと話す。

・サイプレス上野「サイプレス上野__プロレスYouTube」4月9日デビュー
　ラッパー・アーティストとして幅広く活動するサイプレス上野。プロレス愛好家としても知られる彼が、プロレス専門のYouTubeチャンネルを開設した。

　最初の企画は2本の動画にわたり、サイプレス上野が憧れる、数々のデスマッチで伝説を残したミスターデンジャー松永光弘が経営するステーキ屋にロケ取材をおこなった。動画の最後では、「色々なレスラーやファンと交流して、大変な時期のプロレス界を盛り上げていきたい」と語った。

・中川翔子「中川翔子の「ヲ」」4月10日デビュー
　“しょこたん”の愛称で知られるタレント・中川翔子は、インドア派な自分の性格を生かし、家での過ごし方をYouTubeにて配信。「インドア派の私たちなら過ごし方も無限大」と話し、「ファイナルファンタジーVII リメイク」発売日の同日に生配信をおこなった。

　お家でも楽しくのびのびと過ごす彼女の姿は、出かけられない状況の中でも勇気と癒しを与えてくれそうだ。

・宇野勝「宇野is PERFECT（仮）」4月10日デビュー
　新型コロナウイルスの影響でプロ野球開幕の延期が続く中、元中日ドラゴンズで『メ～テレ』の野球解説者・宇野勝が「メ～テレ 公式チャンネル」にて自身の番組をスタートさせた。

　1本目の動画では、中日ドラゴンズ2020年開幕のスタメンを独自に選定。野球ファンからも、宇野の意見への同意や、自分なりのスタメン予測など、さまざまな意見が寄せられている。野球開幕を心待ちにするファンは、ぜひ注目してほしい。

・西島隆弘「Nissy Channel」4月11日デビュー
　人気パフォーマンスグループAAAのメインボーカル、ソロアーティスト「Nissy」として活動する西島隆弘は「おうち時間のお供になっていただけたら嬉しいです」とInstagram にてYouTube開設を報告。

　自身のInstagramにアップしたオリジナルのダンス動画や、過去のミュージックビデオやLIVE映像、ドキュメンタリー映像「Road to Nissy」など、音楽の力で元気づけようという思いが伝わる動画をアップしている。ファンからは「元気が出ました」「大変な時期にありがとう」など、喜びと感謝のコメントが寄せられている。

・塙宣之「ナイツ塙の自由時間」4月11日デビュー
　お笑いコンビ・ナイツ塙は相方である土屋伸之に続き個人チャンネルを開設。まずは相方のチャンネル登録者数を上回るのが目標と意気込んだ。

　1本目の動画では、どういう風の吹き回しか「ラップをやりたかった」と話し、芸歴27年のベテランお笑いコンビ・ビッグボーイズにラップバトルを挑む。ラップバトルの結末は意外な展開に？　ぜひ動画でチェックしてみてほしい。

・斉藤和巳「斉藤和巳 / KAZUMI SAITOH」4月11日デビュー
　元・福岡ソフトバンクホークスと、エースとして語り継がれる斉藤和巳。スポーツ界が大変な状況で、「今だからできること、伝えられること」を発信するためにチャンネルを開設。

　動画では、ファンに選手の状況を伝えるとともに、野球が以前ほど身近ではないものになっている時代に、子どもから大人まで少しでも野球に興味を持ってもらいたいという想いを伝えた。

　2本目の動画では「生涯勝率.775」を叩き出した斉藤が、“真のエース像”を語るというもの。普段はなかなか聞けない深みのある内容に、野球ファンからは歓喜の声が多数寄せられている。

・最上もが「もがちゃんねる。」4月12日デビュー報告
　元でんぱ組.inc所属、現在は個人で活躍するタレント・最上もが。「自粛ムードな日々をみんなが少しでも楽しく過ごせますように」という思いで4月12日にYouTubeチャンネルの開設を報告。

　まだ動画は公開されていないが、友人で女優の森川葵とのゲーム実況や日常生活、お悩み相談など、幅広いテーマをアップ予定。これからを楽しみにしたい。

・それぞれの「今だからできること」をYouTubeで発信
　新型コロナウイルスの影響で外出自粛やイベント開催の自粛が続き、各業界にさまざまなダメージを与えている現在。この状況の中で、YouTubeを発信の場とし、各業界の有名人が「今だからできること」をそれぞれ表現する姿が多くなってきた。

　現在の状況が続けばYouTube業界はまた新しい発信の場として発展していくに違いない。これからも、YouTubeを通して有名タレントの思いに耳を傾けていこう。

（稲垣恵美）