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短時間・無料で楽しめる“おうちエンタメ”は? 動画からマンガまで、楽しめるガジェットと共に紹介

2020年04月17日 15:31  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 外出制限がかかっているなか、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、Huluなどの配信サービスで映画やドラマ、アニメを視聴するのも良いが、もっと短時間でサクッと、かつ無料で楽しめる“エンタメ”を今回はご紹介したい。おうち時間の気晴らしに、役立てていただければ幸いだ。


(参考:小嶋陽菜の“おうち動画”が癒される 料理&ネットショッピングで「#StayHome」を推奨


・「THE FIRST TAKE」(YouTube)
 THE FIRST TAKE、つまり「一発撮り」をコンセプトにした音楽チャンネル。舞台には、マイクが1本置かれているだけ。このシンプルな空間で、各ミュージシャンが自身の曲を一発で歌いきる。レコーディングに参加しているような臨場感と、ライブ以上の緊張感、そして何よりミュージシャンのむき出しの歌唱力を楽しめることから、いま人気を集めている。


 2019年11月にスタートし、LiSAがアニメ『鬼滅の刃』の主題歌「紅蓮華」を熱唱する映像や、DISH//の北村匠海があいみょん作詞・作曲の「猫」を切なく歌い上げるパフォーマンスが話題に。アニメ『僕のヒーローアカデミア』や『クズの本懐』の主題歌を手掛ける酸欠少女さユり、『オオカミちゃんには騙されない』にも出演したRude-α、3月にメジャーデビューを飾った大型新人の秋山黄色など、期待の若手も続々と登場。最新のミュージックシーンをキャッチできる点も大きい。


 さらに、このチャンネルは4K撮影・4K公開対応。画質・音質共に最高級のクオリティが売りだ。視聴の際は、ぜひ音の広がりや“立ち”が格段に違うノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンを薦めたい。個人的には、SONYのWH-1000XM3やWH-H910Nあたり(おおよそ25,000円~30,000円ほど)が相性が良いように感じる。


 本チャンネルの最新動画のひとつは、TK from 凛として時雨の「unravel」。ウィスパーボイスからシャウトまで、彼の音域の凄まじさを堪能できる“神動画”に仕上がっているため、ぜひ楽しんでいただきたい。


 「THE FIRST TAKE」はヘッドホン推奨だが、サカナクションがYouTubeで定期的に開催している過去ライブのアーカイブ配信や、多くのミュージシャンが日々行っているInstagramでのライブ配信などは、Bluetoothのスピーカーを接続すると一気に迫力が増すためオススメだ。防水加工付きのコンパクトなものにすれば、家中どこでも、お風呂であっても楽しめる。数千円のリーズナブルなものから多岐にわたるため、用途に合ったものを探してみてほしい。


・「4Kお散歩動画」(YouTube)
 外に出られない状況にダイレクトに効くのが、このシリーズ。シリーズといっても、特定のチャンネルを指すのではなく、YouTubeで「4K 地名」で検索してみてほしい。国内外のYouTuberがアップした「お散歩動画」がヒットするはずだ。


 1時間や2時間かけてひたすら歩き続ける動画をスマートテレビなどで流しておけば、実際にその土地を歩いている疑似体験ができ、かなりの気晴らしになるかと思う。国内に限らず、世界中の街を舞台にしたお散歩動画が無数に上がっているため、ご自身の行きたい街をピックアップして楽しんでいただきたい。


 これの派生形としてなかなか面白いのは、固定カメラで数時間、窓の風景を撮影し続けたものや、アメリカの自然公園などのライブカメラ。自宅勤務が続くと変わらない風景に飽きてくるだろうし、テレビでは暗いニュースばかりで気が滅入る今日この頃だが、異国の1日を流してみたり、公園内で保護されているクマやワシなどの暮らしを追いかけてみると、リフレッシュに役立つはずだ。


 再生用のスマートテレビだが、これは何かというと「インターネットに接続できるテレビ」を指す。これを購入しておけば、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、Huluといった配信サービスも簡単にテレビで楽しめるため、非常に便利。ものによっては10万円前後と少々値段は張ってしまうが、SONYのBRAVIA、パナソニックのVIERA、シャープのAQUOS辺りのブランドを押さえておけば、画質や操作性、共に安心だ。


・「漫画配信サービス」(少年ジャンプ+など)
 昨今ますます隆盛の漫画配信サービス。中でも今のオススメは、「ジャンプ+」だ。『ONE PIECE』や『NARUTO』『BLEACH』『ハイキュー!!』などの人気マンガが期間限定で無料で数十巻ぶん一気読みできるほか、オリジナルの作品たちが毎日更新される。


 特殊能力を持ったスパイ・暗殺者・幼児が任務のため“仮面家族”を演じるハートフルコメディ『SPY×FAMILY』は、「このマンガがすごい!2020」のオトコ編・第1位を獲得した人気作。化け物が巣食う謎の島を舞台にしたサバイバル時代劇『地獄楽』、先日完結し、Twitterのトレンド入りも果たした『青のフラッグ』、野球漫画に「記憶喪失」をかけ合わせたアイデア作『忘却バッテリー』など、個性豊かなラインナップが揃う。


 これらに加えて個人的なオススメ作をいくつか挙げると、自分の容姿にコンプレックスを持つ女子を主人公にした哲学系コメディ『顔がこの世に向いてない。』、実写化もされたクリエイター群像劇『左ききのエレン』辺り。『左ききのエレン』は、マンガ大賞2020に輝いた美大×スポ魂漫画『ブルーピリオド』と併せて読むとより楽しめるかもしれない。


 視聴環境をグレードアップさせるためには投資も必要だが、今回挙げた「おうちエンタメ」はいずれも、基本的には無料で楽しめるものたち。この状況がいつまで続くか分からないため、日々使う金額はなるべくセーブしておきたい、とはいえ娯楽がなさすぎてなかなかメンタルがしんどい……というときなどに、活用いただければ嬉しい。


(SYO(映画ライター))