鈴木亜久里プロデューサー/総監督率いるARTAは、『AUTOBACS RACING TEAM AGURI』として1997年10月10日、F1日本グランプリが行われていた鈴鹿サーキットでの発表会で誕生した。世界で活躍するレーシングドライバーを目指す才能を幅広く募り、その才能をサポートしていくという一大プロジェクトに、長年モータースポーツを支え続けるオートバックスが賛同。1998年からフォーミュラ・ニッポン、JGTC全日本GT選手権、全日本F3選手権に参戦を開始した。
JGTC/スーパーGTのGT500クラスでは、1998~99年はニスモとともにニッサン・スカイラインGT-Rを走らせ、98年は本山哲/土屋武士がドライブ。99年は亜久里/ミハエル・クルムが駆った。そして2000年からは、ホンダNSX-GTにスイッチ。AUTOBACS RACING TEAM AGURIとして亜久里/土屋圭市という今も盟友として続くコンビが結成される。2002年からは土屋圭市/金石勝智というコンビとなり、2003年最終戦鈴鹿では、土屋のJGTC引退レースが多くの感動を呼んでいる。
■レーシングスポーツブランドとしてのARTA そんなARTAは、2018年までは『AUTOBACS RACING TEAM AGURI』というチーム名で公式エントリーされていたが、2019年から『ARTA』と登録されているのをお気づきだろうか。これは、プロジェクト誕生から21年目となった2018年に“レーシングスポーツブランド”として生まれ変わり、シンプルで、強さをイメージ黒を基調としたデザインのブランドとして展開されているからだ。特にGT300では、それが顕著に打ち出されている。