ビースタイルは4月15日、「子どものネット・ゲーム規制条例」に関する調査結果を発表した。調査は3月にネット上で実施し、働く主婦664人から回答を得た。
香川県で4月に施行された子どものインターネット、ゲーム依存症を防ぐための条例について、合わせて6割弱が「詳しく知っている」(8.4%)、または「少しは知っている」(47.7%)と答えた。
反対派の理由「ゲーム好きの子どもでも、難関大学へも合格できた」
同条例の賛否を聞くと、賛成(41.4%)が反対(17.5%)を大きく上回った。また、残りの41.1%は「どちらとも言えない」としている。回答者を年代別にみると、子育て世代にあたる30代以下の反対(30.4%)が3割超だったのに対し、他の世代(40代18.3%、50代以上10.1%)では1~2割にとどまった。
賛成した人に理由を聞くと、
「法律ででも規制してもらわないと、家庭の中だけでは規制できなくなっているくらい、子ども達にとってゲームの存在が大きい」(50代、パート/アルバイト)
「自分自身がネット・ゲーム中毒気味なので、子供にはそうなって欲しくない」(60代、パート/アルバイト)
といった声が寄せられた。一方、反対派からは
「ネットゲームSNSは昔と違って今は子供たちの生活の一部になっているので、規制するよりもどうやって付き合うかを親や学校が徹底的に教えるべきだと思う」(40代、今は働いていない)
「我が家の子供はゲームが好きで、そこから動画投稿や編集といった専門的な技術を身に付けました。それと同時に難関大学へも合格し、ゲームと学業の両立ができた」(40代、フリーランス)
などと日々の生活とゲームを両立する道を考えるべきだという意見が多かった。
続いて、ネット・ゲームの規制が「子供の将来にどんな影響を与えると思うか」と聞くと、最多は「インターネットやゲームへの依存症を防ぐことができる」(59.2%)。以降は「ひきこもり、睡眠障害、視力障害を防ぐことができる」(54.2%)、「学力や体力の低下を防ぐことができる」(41.1%)、「内容が良くわからないので何とも言えない」(12.7%)と続いた。
一方、中にはマイナスの影響を挙げる声もあり、各1割程度から「eスポーツなど新しい職業や趣味の可能性を奪う」(12.0%)、「ITに興味・関心を持つ機会を奪う」(10.5%)、「ネット・ゲームの規制が与える影響は何もない」(7.2%)といった声が寄せられた。