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LAの街にパーカーを着たヘンリー王子の壁画が登場「二番手の人生を捨てた彼はヒーロー」

2020年04月15日 14:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ロサンゼルスに来たヘンリー王子をアートで歓迎(画像は『Teachr1 2020年4月3日付Instagram「Awesome to have such a cool couple living in LA now」』のスクリーンショット)
このほどロサンゼルスの街にヘンリー王子のグラフィティがお目見えした。スウェットパーカー姿のヘンリー王子を描いたのは、グラフィティアーティストとして活躍するキース・ビーレさんだ。キースさんは『People.com』のインタビューに対し「ロサンゼルスに越してきたヘンリー王子を歓迎したかった」と語っている。

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今月初め、ロサンゼルスのビーチウッド・ドライブ(Beachwood Drive)とフランクリン・アヴェニュー(Franklin Avenue)の一角に、ヘンリー王子のグラフィティが登場した。かなり年季の入ったユーティリティボックス(電子機器保護用のキャビネット)に描かれているのは、ブルーのスウェットパーカーを着たヘンリー王子が黒パンツのポケットに手を突っ込んでいる姿だ。

ユーティリティボックス・アートと呼ばれるこのグラフィティを手がけたのは、ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、キース・ビーレさん(Keith Biele)だ。キースさんは、ヘンリー王子・メーガン妃夫妻がカナダからロサンゼルスへ移住してきた際、トランプ大統領が「警備費用は払わない」とツイートしたことを受け、アートを通じてキースさん流のウェルカムを表現することを思いついたようだ。

ユーティリティボックスに描かれたヘンリー王子はブルーのパーカーを着ているのだが、そこには「KEEP CALM AND WASH HANDS」のメッセージと王冠のロゴが入っている。「KEEP CALM AND WASH HANDS」はイギリス政府が第二次世界大戦前に作成したポスター「KEEP CALM AND CARRY ON」(平静を保ち、日常生活を続行せよ)をもじったもので、キースさんは『People.com』のインタビューに対し、イギリス出身のヘンリー王子を歓迎するとともに、新型コロナウイルスに翻弄される世界の現状に向けたメッセージを込めたかった―と明かしている。

またキースさんは、すべてを残してアメリカへと渡ったヘンリー王子について

「彼は若い世代にとってはインスピレーション、私にとってはヒーローのような存在です。(王室における)“2番手”の役割に留まる代わりに、自分の思った通りに行動する道を選んだのですから。それって素晴らしいことだと思うんです。」
「これからもっとヘンリー王子のアートが増えていくといいですね。」

と語っている。キースさんはInstagramにもこの作品の写真を複数アップし、

「こんな素敵な夫婦がロサンゼルスで暮らし始めたなんて、最高だよ。」

とヘンリー王子・メーガン妃夫妻に対し、温かい歓迎の言葉を綴った。


キースさんの作品が街角に登場して以来、このグラフィティは様々なメディアで取り上げられているため、ニュースを目にした多くの人々が彼のInstagramアカウントを訪れており、そこには

「これは傑作だ!」
「ヘンリー王子、ロサンゼルスへようこそ」
「いつか本人達が見に来てくれるといいね」

といったコメントが書き込まれている。

さびれたユーティリティボックスに描かれたスウェットパーカー姿のヘンリー王子は、これまでのタキシードや軍服をまとった凛々しい姿とかなりギャップがあるが、メーガン妃の故郷ロサンゼルスの人々はこちらのバージョンにも概ねポジティブな印象を受けているようである。

画像は『Teachr1 2020年4月3日付Instagram「Awesome to have such a cool couple living in LA now」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)