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豪州SC:フェルスタッペンのマシンが公開。SNSでライバルたちと”際どい”応酬を繰り広げる

2020年04月15日 12:01  AUTOSPORT web

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『Supercars All Star Eseries』第2戦にワイルドカード参戦するマックス・フェルスタッペンが、自身がドライブする33号車ホールデン・コモドアZBのカラーリングを公開
4月15日(水)夜に開催されるVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーのeスポーツ・シリーズ『Supercars All Star Eseries』第2戦にワイルドカード参戦するマックス・フェルスタッペンは、自身がドライブする33号車ホールデン・コモドアZBのカラーリングを公開した。

 レッドブル・ホンダF1に所属するフェルスタッペンとレッドブル・レーシングは、4月13日にこのオーストラリア大陸を代表するツーリングカー選手権の新たなeシリーズに緊急参戦することをアナウンスしたが、当日はオーストラリア時間の18時(日本時間17時)から予選を戦い、同日19時(日本時間18時)からレース1がスタートする。

 舞台はともにフェルスタッペンに有利なF1トラックであるイギリスのシルバーストン・サーキットとスペインのカタロニア・サーキットで、この決勝の模様は同シリーズの公式フェイスブックを始め、Red Bull TV、Fox Sports、Kayo、10 PlayとSky Sports (NZ)でライブ中継される。

 フェルスタッペンから“Pastor(パストール/指導者)”と呼ばれた2016年VASC王者で、彼の旧友でもあるシェーン-ヴァン・ギズバーゲンは、当事者同士のSNSで反応した上でフェルスタッペンのファーストネームをもじり、オーストラリア出身の元F1ドライバー、マーク・ウェバーを引き合いに出し“Mark(マーク)”と呼んで応酬した。

「昨夜のニュースを見たことがあるかもしれないが、どうやら僕の友人である“マーク・フェルスタッペン”が、僕らとのeシリーズに参加してくれるようだ」とジョークを続けたSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン。

 双方ともにかつてのF1ドライバーを引き合いに、お互いを揶揄する冗談を飛ばし合ったが、SVGは次のように続けた。

■マーク・ウェーバー本人もSNSの掛け合いに登場

「彼は僕のことをPastorと呼び、どうやら僕がシミュレーターでクラッシュばかりしていると言いたいようだが、しかし彼は重要なレースのことを忘れている。パストール(・マルドナド)はバルセロナのレースで勝っているんだ」

 さらにSVGは自身のチームメイトであり、VASCでは通算7度のチャンピオンを獲得する“リビングレジェンド”でありながら、このeシリーズ開幕戦ではシムレースに苦しみランキング19位に沈んでいるジェイミー・ウインカップまで“イジり”を始めた。

「マーク(・ウェーバー/マックス・フェルスタッペン)は初戦であるシルバーストンでとても速いだろうね。彼はあのトラックが本当に得意だった。今週、ジェイミー(・ウインカップ)が参戦するかどうかは分からないが、マークはシルバーストンの“ナンバー2ドライバー”としてふさわしい働きをしてくれるだろうね!」

 彼らの周囲もこの際どい応酬を楽しんでおり、レッドブル・ホールデン・レーシングは即座にウインカップの参戦も確認。やり玉に挙げられたシルバーストン2勝、5度の表彰台を獲得するウェーバー自身も、SVGのSNS宛に「そうだ、マークはシルバーストンがとても好きだ」と投稿した。

 F1マシンと同様のネイビーに彩られたホールデンをドライブするフェルスタッペンと、SVG、ウインカップのレッドブル・レーシング・オーストラリア(トリプルエイト・レースエンジニアリング)が誇るWエースの勝負、そしてVASC連覇中の絶対王者であり、eスポーツ初参戦の『Indycar iRacing Challenge』で鮮烈なデビューウインを飾ったスコット・マクローリンが、3戦中2勝を挙げた『Supercars All Star Eseries』開幕戦に続きどんな走りを見せるか。興味の焦点が尽きないレースとなりそうだ。