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iPhone 9(SE2)の発表は4月15日確定か 価格とカラーリングも明らかに?

2020年04月14日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

tom’s guide「iPhone 9 launch confirmed for April 15: Here's what to expect」より

 既報の通り、iPhone 9(SE2)は4月中旬に発表されると予想されていたが、この予想を裏付ける動きが確認された。また、同モデルの予想仕様を見る限りでは、「お買い得」なものとなりそうだ。


(参考:新型iPhoneの名前は「iPhone SE」で確定? Apple Storeからリーク、明日にも発表か


・Appleサポートが発表を示唆
 US版Forbesは11日、iPhone 9(SE2)の発表日が4月15日であるという予想を裏付けるふたつの動きについて報じた。ひとつめの動きは、Twitterユーザ「BASAVARAJ」がAppleサポートの公式Twitterアカウントに対して、「iPhone SE 2020年バージョンはデュアルSIMなのかシングルSIMなのか」と質問したことに対するAppleサポートの回答に見られる。


 同ツイートを読むと「iPhone SEの新しいバージョンは利用可能なiPhoneラインナップのなかに存在しませんが、Appleの最新ニュースを最新の状態に保つことをお勧めします」と回答したのがわかる。この回答で注目すべきは後半の文である。iPhone 9(SE2)がまだ存在しないのは当然として、わざわざニュースをチェックするように勧めるのは、近いうちに注目すべき発表があることを示唆しているとも解釈できる。そうした発表とは、もちろんiPhone 9(SE2)の披露だ。


 ふたつめの動きは、iPhone関連のリーク情報で定評のあるYouTubeチャンネル「FRONT PAGE TECH」を運営するJon Prosser氏のツイートだ。同氏の4月9日付のツイートによると、iPhone 8を交換する際に端末が配達される日付を選択しようとすると、最速でも「4月15日~4月17日」と表示されるようになったのだ。なお、ほかのモデルに関しては、4月15日より早く交換端末を入手できる。


 以上のような交換端末配達日の設定は、iPhone 8が仕様上のベースになっていると言われるiPhone 9(SE2)が発表される前に、誤ってiPhone 8を交換してしまってユーザを後悔させないため、と解釈することができるのだ。


・価格は399ドルでA13 Bionicチップを搭載
 iPhone 9(SE2)の基本仕様に関してはすでに多数のテック系海外メディアが予想記事を公開しており、『tom’s guide』もそうしたメディアのひとつだ。13日に公開された同メディアの記事によると、同モデルの予想価格は399ドル(約43,000円)である。この予想価格は、下取りを適用した場合のiPhone 8の購入額である45,800円より安い。


 iPhone 9(SE2)の画面サイズは、iPhone 8と同じ4.7インチと予想されている。搭載される背面カメラは1基であることも、iPhone 8を踏襲している。それゆえ、望遠カメラや広角カメラはない。iPhone X以降に実装されるようになったFace IDも実装されないと見られており、代わりに指紋で認証するTouch IDが採用される見込みだ。Touch IDの採用は、同モデルの大きな魅力になると予想される。というのも、Face IDよりTouch IDを好むユーザが少なからずいるからだ。


 さらに搭載チップは、iPhone 11シリーズと同じA13 Bionicチップとなるようだ。この予想が正しければ、カメラは1基しか搭載されないものもスマホの心臓部と言えるチップが最新シリーズと同じになるので、iPhone 9(SE2)はかなり「お買い得」なモデルとなるだろう。


 気になるカラーリングは、ホワイト、ブラック、レッドの3色になると見られている。Apple純正のカバーもリリースされるかも知れない。


・iPhone 9(SE2)はiOSシェア拡大に追い風?
 諸々の報道をまとめると、iPhone 9(SE2)が4月中に発表・販売されるのはほぼ確定的と見てよいだろう。同モデルに関して発表時期と同じくらい気になるのは、新型コロナウイルスの世界的流行という極めてイレギュラーかつ深刻な経済状況のなかでヒットするのだろうか、ということである。Apple製品専門ニュースメディア『9to5Mac』は10日、こうした疑問に答えるために役立つ情報を報じた。


 9to5Macの記事によると、アメリカの2020年第1四半期におけるOS別のアクティベーションシェア(新機種を使い始めるユーザのシェアを意味する)が発表され、iOSのシェアは44%、Androidが56%だった。iOSのシェアは、直近4年の同一四半期と比較して最高値を記録した。この結果は、iOSシェアがやや拡大傾向にあることを意味する。


 また、OS別のロイヤリティ(同じOSを使い続けている割合)も発表された。iOSとAndroidのロイヤリティはともに約90%であり、この値は直近5年間あまり変化がない。


 以上より、アメリカにおけるiPhoneユーザは緩やかに増加しており、なおかつiPhoneユーザは新しいスマホとしてiPhoneシリーズを買う、と見ることができる。こうした状況でiPhone 9(SE2)がリリースされた場合、一定数のiPhoneユーザは同モデルに買い替えると予想される。一方でiPhone 12が発表されるまで新モデルを買い控えるのではないか、という見方もある。しかしながら、iPhone 12の発表スケジュールが不透明であること、さらに高額が予想されることから、iPhone 9(SE2)を選ぶユーザが少なくないだろう。


 まとめると、iPhone 9(SE2)の発表・販売は、新型コロナ流行下で停滞する世界経済に対して数少ない刺激材料になるのではないだろうか。


(吉本幸記)