上司や同僚とそりが合わなかったり、ハラスメントを受けたりなど、人間関係を理由に仕事を辞める人は多い。ただ、人付き合いのなさに辛さを覚える人もいる。ガールズちゃんねるに3月下旬、「職場でぼっち」というトピックが立った。
以前の職場は淡々と仕事に取り組む雰囲気だったが、人が入れ替わるうちに同僚達が仲良くなってしまったという。トピ主は「みんなの笑い声を聞くのが辛いです」と和気あいあいとしてしまったことに不満を持つ。
同僚達はみんな良い人であるため暴言を吐かれたりハラスメントを受けたりすることはないが、トピ主自身のコミュニケーション能力が低いため毎日憂鬱のようだ。(文:石川祐介)
「ぼっちの方がいいよ。仲悪くなって居づらくなるパターンもある」
トピック内には、「仕事中だから余計な雑念は入れないかな」「お金を稼ぎに行くところなのでそんな事気にしない」と仕事に人間関係は関係を求めないという声が散見された。職場は学校ではないため周囲の目を気にする必要はないだろう。
「何それ羨ましい。付き合わされるのも苦痛だよ」
「仲良くなるとずっと仲良くしないといけないからぼっちの方がいいよ。仲悪くなって居づらくなるパターンもある」
仲良くなることは良いことに思えるが、仕事を押し付けられたりなどして簡単に仲違いするケースも珍しくない。人間関係のゴタゴタが起きるくらいなら、初めから一定の距離感を保った関係性を望んでいるという人も少なくないようだ。
「コミュ力ない人は『職場での最低限のコミュニケーションは仕事の一部』がわかっていない」
とは言え、一人で黙々と取り組める職に就いている人ばかりではない。周囲を気にせず働くことが難しい仕事もあるだろう。
「よく『黙々と仕事だけしていれば良い』って言われるけど、一人で仕事して帰れる職場だけじゃない。私は病院勤務だから自分の席とかもないし、一人で黙々と仕事なんて絶対に出来ない」
ほとんどの仕事が一人で回ることはなく、同僚や取引先などのコミュニケーションの上に成り立っている。そのため「淡々と仕事をこなしたい」と思いつつも、同僚同士が仲良くしていることに後ろ暗い気持ちになるトピ主は、わがままが過ぎるのではないか。
「本当にコミュ力ない人は『職場での最低限のコミュニケーションは仕事の一部』がマジでわかっていない。だから、ずっと仏頂面だったり、輪に入れなくて腹いせに不機嫌になったりしてる」
同僚とコミュニケーションを日常的に行っておくことは、仕事を効率的に取り組むため、仕事と関係ない話であっても必要な業務と言えないだろうか。
黙々と一人で行えない仕事でないのなら、多少なりともコミュニケーションに参加しなければ逆に同僚達が迷惑するかもしれない。「仕事とプライベートは分けたい」と考える人は増えてきているが、コミュニケーションを拒否する姿勢は見直したほうが良いのではないか。