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女性活躍の場が増えていないと思う理由「管理職の女性が少ない」「男女の給与格差が縮まっていない」

2020年04月10日 18:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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エン・ジャパンは4月7日、「女性活躍」に関する調査の結果を発表した。調査は2月18日~3月16日に実施し、女性454人から回答を得た。

日本政府の女性活躍に向けた取り組みの認知度を聞くと「知っている」は29%で、「知らなかった」(19%)を上回った。ただ「聞いたことがあるが詳細は知らない」(52%)が多数派となった。

「結婚し子供がいても仕事を続けている友達が多く、更に上を目指している女性も」

「ここ数年で女性が活躍できる場が広がったという実感はある」は53%。どういった点で感じるかを聞くと、1位は「結婚・出産後も働き続ける女性が増えた」で81%。2位は「管理職に就く女性が増えた」(51%)、3位は「女性向けの求人が増えた」(35%)となった。具体的には、

「結婚し子供がいても仕事を続けている友達が多く、更に上を目指して資格取得など勉強している女性も多い」(42歳)

など、身近な女性を見て実感したという声が寄せられた。

また、「ここ数年で女性が活躍できる場が広がったという実感がない」と回答した人(47%)は、「管理職につく女性が少ない・いない」(59%)、「男女による給与格差が縮まっていない」(57%)が約6割にのぼった。

以降、「結婚・出産後に働き続けられない女性が多い」(51%)、「昇給しない」「在宅ワークなど多様な働き方が出来ない」(同43%)、「昇進・昇格しない」(42%)、「転職したくても出来ない女性が多い」(39%)と続く。

女性の活躍に必要なものは「上司の協力・理解」

女性活躍のイメージを聞くと、最も多かったのは「管理職として意思決定の場に参加すること」(55%)。以降、「仕事と子育てを両立していること」(53%)、3位「仕事で成果を挙げていること」(44%)と続く。中には「仕事に就いていること」(19%)自体を活躍と考えている人もいた。

活躍のために必要なことは「上司の協力・理解」(57%)、「仕事と介護の両立を支援する制度の拡大・充実」(54%)、「テレワーク・在宅ワークなど多様な働き方が広がること」(52%)が上位に挙がった。具体的には、

「結婚や子供がいると制限される部分もあると思うので、その点を理解してくれる上司や同僚、職場環境づくりがなされていること。加えて、自分自身も積極的に仕事に取り組む意欲をもつことが大事」(25歳)
「在宅ワークが増え、仕事のあり方が変化すれば、時間に余裕もでき、仕事に取り組めます」(36歳)

といった声が寄せられた。