アデコは4月10日、「新型コロナウィルスの感染拡大による採用活動への影響」に関する調査結果を発表した。調査は3~4月にネット上で実施し、 同社の取引先企業の人事・採用担当者1465人から回答を得た。
新卒採用を行っている採用担当者449人のうち、4割以上が「新型コロナウイルスによる採用活動に影響が出ている」(42.5%)と回答した。一方で「影響はない」(31.2%)としたのは3割程度。企業規模別にみると、従業員1000人以上の「大企業」(47%)が「中小企業」(41.3%)よりも影響を受けていた。
一方、中途採用では「影響はない」と5割が回答
具体的な影響内容を聞くと、6割近くが「説明会を開催することができない」(57.3%)と回答。僅差で「合同説明会・外部イベントが中止になった」(54.7%)が続いた。3位以降は「面接・グループ面接を実施できない」(42.4%)、「説明会・面接等の採用スケジュールが遅延している」(28.2%)、「説明会に人が集まらない」(17.2%)と続いた。
一方、中途採用に関しては、5割が「採用活動に影響はない」(48.1%)としている。「影響が出ている」(20.7%)という企業は2割にとどまった。
具体的には「面接・グループ面接を実施できない」(39.2%)が最多に。以降は「応募者・エントリーが集まらない」(23.2%)、「採用自体を中止・延期にした」(16.7%)、「説明会を開催することができない」(15.4%)、「説明会・説明等の採用スケジュールが遅延している」(13.0%)と続いた。
また、派遣採用に関しても、6割が「影響はない」(58.8%)と回答。「影響が出ている」(14%)とした企業は、中途よりも少ないわずか1割強だった。
影響内容の最多は「応募者、エントリーが集まらない」(25.3%)。次いで「採用自体を中止・延期にした」(23.7%)、「職場見学を実施できない」(19.9%)、「採用人数を縮小した」(18.8%)と続いた。