そう語ったグエリエリは公式予選ノータイムで最後尾に回り、現役勢ではオモラの19番手が最上位。15分間の短い予選でフロントロウを確保したのは、Red Bull Racing Esports Hondaのネストール・ガルシアを0.6秒差で下した、地元ハンガリーのM1RA Esports team、ゲルゲ・バルディ(ヒュンダイi30 N TCR)となった。
レース1のスタートでもホールショットを決めたバルディのヒュンダイi30 N TCRは、3番手からダッシュを決めたWilliams Esports Cupraのモリッツ・レーナー(セアト・クプラTCR)と全周にわたりテール・トゥ・ノーズのバトルを展開。スリップストリームから再三のオーバーテイクを狙ったレーナーのクプラTCRだったが、ヒュンダイの前に出ることは叶わず。そのままバルディが映えあるpre-season Esports WTCR初代ウイナーとなった。
これでワイドランとなったウィスニウスキーは、FA Racing Esportのアレクサンダー・ドニーデン(Lynk&Co 03 TCR)にもパスされ、最終的に5位まで後退。M1RAのクスティが勝利し、ドニーデンが2位に続いてLynk&Coがワン・ツー・フィニッシュを達成、ハイネマンが3位表彰台を死守する結果となった。