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LVMHのティファニー買収完了延期か、新型コロナ感染拡大で豪規制当局の手続きに遅れ

2020年04月09日 13:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ティファニー@キャットストリート Image by: FASHIONSNAP.COM
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン グループ(以下、LVMH)による「ティファニー(Tiffany & Co.)」の買収完了に遅れが出る見込みだ。
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 LVMHは、ティファニーを162億米ドル(約1兆7,600億円)で買収する最終合意を昨年11月に締結し、今年2月にはティファニーの株主総会で正式に買収の承認を得た。合併完了は当初2020年半ばを予定していた。ティファニーの買収完了に向け、LVMHは各国で手続きを進めており、3月5日にオーストラリアの外国投資審査委員会に買収承認を求める申請を提出した。
 オーストラリアでは3月30日、新型コロナ感染拡大を受け経営難に陥った企業が資産を投げ売りするのを防ぐため、感染拡大が続く期間はあらゆる外国投資案件に外国投資審査委員会による審査を義務付けると発表。オーストラリアの財務大臣は外国投資審査委員会の手続きに遅れが生じていることを明らかにし、政府は通常30日間の審査期間を最大で6ヶ月延長すると決定した。
 オーストラリア政府の決定を受け、外国投資審査委員会はLVMHに買収承認の審査期限を4月8日から10月6日まで延長することを要請。LVMHは延長を承認し、2020年半ばを予定していたティファニーの買収完了には遅れが出る見込みとなった。
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