2020年04月08日 19:11 リアルサウンド
Nintendo Switch用の新作ゲームタイトル『あつまれ どうぶつの森』(Animal Crossing: New Horizons)に、実在の人物に因んだキャラクターがいることが明らかになった。
・88歳のAudreyさんが、おおかみキャラAudieに
どうぶつの森シリーズの『とびだせ どうぶつの森』(Animal Crossing: New Leaf)は、2012年にリリースされたが、88歳のAudreyさんは、孫でゲーム開発者のPaul Hubansさんにプレゼントされて以来、Audieという名前でプレイしている。
筋金入りのプレイヤーであるAudreyさんにはファンも多く、最新作『あつまれ どうぶつの森』にオオカミキャラ・Audieとして登場。これを発見したプレイヤーから一報があった際には、かなり面白がっていたという。また何故、自分をオオカミにしたのか素朴な疑問も抱いたと『Eurogamer』は伝えている(参考:https://www.eurogamer.net/articles/2020-04-03-animal-crossing-grandma-reacts-to-character-named-after-her-in-new-horizons)。
2019年1月に公開されたAudreyさんのプレイ動画は、1100万回以上再生されている。その当時のプレイ時間は実に3580時間で、現在では4300時間にも達しているという。
・『あつまれ どうぶつの森』+Switch本体をプレゼントされる
孫のPaulさんに『あつまれ どうぶつの森』特別版Nintendo Switchを手渡されたAudreyさんは、今後『とびだせ どうぶつの森』との二刀流で臨むことを誓った。前回はPaulさんからのプレゼントだったが、今回はどうぶつの森シリーズのコミュニティー全体からの贈り物だという。何とも心あたたまるストーリーだ。最高の米寿祝いとなったに違いない。
・現実とゲームがクロスする先駆的な世界観
『どうぶつの森シリーズ』はコミュニケーションゲームで、プレイヤー同士がほのぼのと交流することを大きな特徴としており、派手なアクションや、これといった目標があるわけではない。ゲーム開発者のPaulさんは当時、おばあちゃんにピッタリのゲームだと考えて、同ゲームをプレゼントした。
AudreyさんとAudieは、現実とゲームがクロスしている。実在の人物がゲームキャラになったり、ゲーム内のつながりが、現実世界のプレゼントという形にも表れている。
本シリーズが初めてリリースされたのが、2001年だ。ソーシャルメディアの概念を定着させたFacebookが設立されたのが2004年だから、それよりも3年も早く、同様もしくはそれよりも先進的なコンセプトを確立していたという言うことが出来るだろう。
近年、テクノロジーの進歩に伴い、ゲームはどんどんリアリティーや没入感が増している一方、現実世界もそう遠くない未来に、ゲーム世界の様になると言われている。
未来の人々は、この数年間を振り返ったとき、その世界観の生みの親が『どうぶつの森シリーズ』だったと認識するようになるかもしれない。(Nagata Tombo)