新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第7回目は、GT500クラスの古豪、TGR TEAM SARDだ。
■TGR TEAM SARD マシン:DENSO KOBELCO SARD GR Supra ドライバー:ヘイキ・コバライネン/中山雄一 カーナンバー:39 監督:脇阪寿一 タイヤ:ブリヂストン
このSUGOでのレースが、TGR TEAM SARDのJGTC/スーパーGT最初のレース。ちなみに、現在参戦するGT500のトヨタチームのなかで、初年度から参戦しているのはTGR TEAM SARDだけだ(トムス、セルモは2年目から)。
そんなTGR TEAM SARDは、日本で最初にル・マン24時間に参戦したシグマ・オートモーティブが母体。トヨタ出身の加藤眞代表が1972年に興し、1985年にSARDが設立された。ちなみにSARDは『シグマ・アドバンスド・リサーチ・アンド・デベロップメント(SIGMA Advanced Research & Development)』の略だ(他にも異なる解釈が散見されるが、これが正解だそう)。『シグマ』は集積記号のΣからとられている。