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松本人志、志村けんさんを絶妙トークで追悼「喜劇好きな若者が喜劇王になるまでを見た…」

2020年04月06日 17:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

『バカ殿』出演時のエピソードも明かした松本人志
志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎で3月29日に亡くなって1週間が経つが、追悼する番組の多さからいかに大きな存在であったかがうかがわれる。4月5日の朝10時から放送された『ワイドナショー』では、松本人志や東野幸治が笑いをまじえたトークで志村さんのエピソードを明かしながら人柄を偲んだ。

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同日夜に放送された情報番組『Mr.サンデー』では、志村けんさんがコントに使う小道具を発注していた美術部門のスタッフが取材を受けて、面白い動きになるように工夫してこだわる姿勢を「職人とかプロではなく、すごいとしか言えない」と評していた。志村さんは見えないところでも裏方として自らアイデアを出してお笑いを追求していたのである。


『ワイドナショー』では、『8時だョ!全員集合』の頃から志村さんのコントに接してきた松本人志が「喜劇がすごく好きな若者が出て来て、喜劇王になるまでを見た世代としてはちょっと…」とやり切れないような表情で話しつつ「あの人禿げてるのにハゲズラ被るからね! マトリョーシカみたいなもの」と笑わせてしんみりとしていたスタジオの空気を明るくした。

長嶋一茂によると、普段の志村さんは「真面目でシャイで人見知り」なのでコントのイメージとギャップを感じたという。山崎夕貴アナウンサーは『志村けんのバカ殿様』に出演したことがあり、前室で志村さんに挨拶すると小さな声で「よろしくねぇ」と挨拶されて『バカ殿』とのギャップに驚きながらも「ああ、こういう方なんだ」と感じ入ったそうだ。

その流れから松本はダウンタウンが『バカ殿』に出演した時のことを思い出すと、志村さんが本番以外では腰元役の渡辺美奈代を横に座らせて「膝をずっとさわっていた」ことを手振りで再現しながらぶっちゃけて周囲をざわつかせた。すかさず司会の東野幸治が「あれは空気を作るため」と志村さんをフォローするも、松本は「空気を作るために渡辺美奈代の膝をさわるの?」と引かない。すると東野は、志村さんがコントの本番で渡辺美奈代から敬語で突っ込まれないように、敢えて自分を下に見せていじられやすい「スケベなおじさん」というイメージを作ったのだと解説した。

松本と東野の掛け合いによって、普段は真面目な志村さんがコントのためには「渡辺美奈代の膝をさわる」ことまでしてお笑いにこだわるという姿勢を面白おかしく紹介する形になった。

ちなみに当時、松本人志が相方の浜田雅功と渡辺美奈代に挨拶したところ、渡辺から返事はなかったそうで「なんであいつは挨拶せえへんのや」と2人でキレたという。それを聞いて東野幸治は「何か違うことを考えていたのかな」とフォローしていた。

そんなエピソードで登場した渡辺美奈代だが、彼女は志村さんの訃報を受けて3月30日にブログで『バカ殿』をはじめ『志村けんのだいじょうぶだぁ』、『ドリフ大爆笑』などで共演したことを振り返り「コントが初めてだった私に いつも優しい笑顔で包んでくださり『心から楽しんで思いっきりやればいいんだよ!』とお声をかけてくださったことが今でも忘れられません…」と冥福を祈っていた。

画像3枚目は『dachoclub_official 2019年1月8日付Instagram「明日の夜は!1月9日(水)19時から21時フジテレビ「志村けんのバカ殿様」お年玉コント大放出スペシャル」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)