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Apple、新製品発売直前か? 誤って新システム「AirTags」をリーク

2020年04月06日 17:02  リアルサウンド

リアルサウンド

『appleinsider』より

 Appleは、かねてより開発が噂されている、新製品の忘れ物防止タグの名称「AirTags」を誤ってリークしてしまった。


(参考:【写真】ついに“折りたたみiPhone”が誕生?


 YouTubeチャンネル『Apple Support』は4月2日、「How to erase your iPhone」(iPhoneを消去する方法)という題の動画を公開したが、その後すぐに削除された。


 しかし、『Appleosophy』は、この動画のチュートリアル1分42秒の場面で「AirTags」とはっきり表示されていることを発見した(参考:https://appleosophy.com/2020/04/02/airtags-confirmed-in-a-new-apple-support-video/)。


発売間近の前触れか


 Appleは、数カ月前からTileの様な追跡タグシステムの開発に取り組んでいることが知られている。


 『The Verge』は「Appleは削除されたサポート動画で、Tileの様なAirTagsの名称を誤って認める」と報じている(参考:https://www.theverge.com/2020/4/2/21205994/apple-airtags-name-confirmed-tile-tracker-rumor-leak)。


 以前にiOS 13ベータ版で見つかったコードによると、AirTagsは、U1チップを搭載し、iPhoneやiPadと連携してARインターフェースで、紛失したアイテムを見つけることが出来る円形のデバイスだと思われる。超広帯域無線(UWB)を採用するとも噂されている。


 この記事では、サポート動画が製品に言及しているという事実は、AirTagsが発売までそう遠くないことを意味する可能性があるとの見方を示している。


Apple以外のデバイスにも使用可、現在地を表示しセキュリティーが向上


 現在ある機能「Find Me」は、紛失したAirPodsやAirPods Pro等、Appleのデバイスを見つけるためのものだ。『appleinsider』によると、新たに導入されるシステムでは、AirTagsをつけて、他のデバイスにも利用できて、位置情報の精度も格段に向上する(参考:https://appleinsider.com/articles/20/04/03/everything-known-about-apples-airtags)。


 Find Meは地図上でデバイスの位置を表示することが出来るが、それは最後にオンラインだった位置だ。したがって、必ずしも現在の位置ではない場合があるし、窃盗犯が端末の電源を切る、ということはよくある。


 その点、AirTagsが便利なのは、世界のどこにあっても、リアルタイムで正確な場所を表示することだ。これには、Appleのエコシステムをフルに活用しており、Apple Mapsが正確な交通状況のレポートを定期的に更新するのに似ている。


 セキュリティーを向上させたい人や、何かと物を失くしやすい人にとっては、非常に便利で、物を紛失した際に、あちこち探し回り、心身を消耗する必要もなくなる。


 今後リリースされる探偵ドラマでは、AirTagsを手がかりに犯人を追跡するというシチュエーションもあり得るだろう。


 Apple TV+のドラマにAirTagsを登場させるという、実に軽妙な宣伝も、もしかしたら見ることができるのかもしれない。(Nagata Tombo)