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「結婚しない恋愛はいつか終わる」ーー『さよならプロポーズ』シーズン2・第2話、“踏み切れない2人”に大きな壁

2020年04月06日 09:41  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)AbemaTV

 2年、3年と付き合いながら結婚に踏み切れない“理由”があるカップルが、7日間の旅の終わりに「結婚するか」「別れるか」を決断する、最も残酷で最も愛に溢れた結婚リアリティーショー『さよならプロポーズ』待望の第2シーズン。その第2話が、4月4日よりAbemaビデオにて配信されている。


 以下より、今回の見どころをレポートする。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。


(参考:『さよならプロポーズ』シーズン2・第1話ーー彼氏の“収入問題”&彼女の“出産問題”から恋人として最後の旅行へ


「わたしはすごい好きだけど、幸せにできる自信はない」


 結婚したいユウ(27歳)と、結婚する意味がわからないミドリ(27歳)。ユウから今の心境を聞かれたミドリは、正直な思いを打ち明ける。


 収入面が不安で結婚に踏み切れないリュウイチ(30歳)とユカリ(32歳)は、ホテルに戻ると市場で買ったキャンドルに火を灯す。カップルの関係が良くなるというキャンドルを眺める二人の様子は、なごやかで楽しげだ。ユカリは「この旅が2人にとっていい方向にいくといいなと思って、(キャンドルを)買ってもらいました」とコメント。ユカリにとって、いい方向は“結婚”を指している。一方、インタビューに答えたリュウイチは、自身を思ってくれるユカリに感謝しながらも「でもやっぱ、夢は……」と口ごもっていた。俳優業という夢と結婚の間で揺れ続けているのだ。


 メキシコ旅行2日目。二人は世界遺産の街サン・ミゲル・デ・アジェンデへ。街を散策する二人は、ガム売りの子どもに出会う。小さな子どもが観光客相手にモノを売る姿を見て、思うところがあったのだろう。ユカリは「なんか考えさせられるね」と呟き、リュウイチは何も言わず、思い詰めたような表情をしていた。


 レストランでユカリが「結婚したら、子どもは欲しいと思ってる?」と聞くと、リュウイチは「欲しい」と即答。そんな折、リュウイチはガム売りの子どもたちに感情がこみ上げたようで「泣きそうや……」と言い出す。リュウイチは早くに父親を亡くし、母親が女手ひとつで2人の息子を育てたという。決して楽ではない生活を送ってきたリュウイチは「お金がないしんどさを知ってるから」と口にする。夢を追いかける自分と結婚することで、彼女に苦しい思いをさせたくないと、リュウイチが収入面を気にし、結婚を躊躇する背景が明らかになった。


 しかし同時に、リュウイチの俳優業への思いも明確になった。リュウイチとユカリは靴のCM撮影の現場に遭遇。そこでリュウイチは「ジャパニーズアクター」と名乗り、記念に参加した撮影では積極的な様子を見せた。そこでの彼のイキイキとした表情から、思いの強さが伝わってくる。


 リュウイチとユカリは、撮影クルーの中にいたメキシコ人カップルに「夢か、結婚か」について相談する。カップルの女性は「一緒にいたいという強い思いがあれば、絶対に乗り越えられる」「どんなに難しくても、彼女も夢も諦めちゃだめよ」と力強いエールを送る。彼らと別れた後の二人は、ほっとしたように明るい表情を見せていた。


 もう1組のカップルであるユウとミドリは、メキシコの名所ラテンアメリカタワーにやってきていた。展望レストランで、メニューが読めずに戸惑っていたときも、料理が運ばれてきた後も、ユウはしきりに「何でもいい?」「スープ飲む?」「もういらない?」とミドリを気にかけるなど、二人のやりとりが印象深い。ユウはミドリについて「こんなに人を好きになったのは初めて」と語っている。ミドリのことを強く思うからこそ、ミドリの考えている全てを知りたいのかもしれない。


 ユウは「ミドリと結婚したくてこの旅に参加した」「7日間の旅でも気持ちは変わらない」とはっきり思いを述べるが、ミドリの回答は「自分が結婚するっていうのが想像できない」「自信がない」だった。ミドリはユウを嫌いなわけではない。家事をしない自分を好きと言ってくれる人との今を幸せに感じている。しかし、結婚するとなると、家族や周りの人を巻き込むことになる。「本当に私で大丈夫なのかを、ユウ君にも7日間もう一回考えてほしい」それがミドリの思いだった。


 その後ミドリは、クリスマスにユウからもらった指輪を「(旅が)終わるまで外しちゃう」と伝えた。その指輪は、二人の左手の薬指にはめられていたものだ。これまで結婚の話題になるたび、ミドリが表情を曇らせていたのだが、このときはユウの表情が曇った。だが、ミドリは「左の薬指につけてるのは違うかなって」と続ける。番組MCの小籔千豊は、「『結婚したい』気持ちに答えられないのに左手薬指につけてるのは申し訳ない、気を持たせてしまうのは申し訳ない、と考えているのでは」とミドリの気持ちを考察。真意は彼女にしかわからないが、薬指から指輪を外す行為は、彼女なりのケジメなのかもしれない。


 「結婚しない恋愛って、いつか終わる恋愛じゃないですか」と話すユウは、ミドリに不満はないが、結婚にたどり着かない恋愛に不満を感じていた。一方ミドリの思いは「結婚に魅力は感じていない」と一貫している。見据える先が180度違う二人に進展はあるのか。


(片山香帆)