今の時代、本当にお金のない人が多い。個人的な話になるけども、3月だけで2人から「お金貸して」と言われてしまった(貸してないけど)。
いつも思うんだけど「お金を貸して」と言うのってかなり勇気が要るはずだ。そういう意味で自分を頼ってくれるっていうのは嬉しいといえば嬉しいけど、常々「なんで金ない僕に言うかね」と首をかしげてしまう。
僕の年収なんてたかが知れてるし、服装だってみすぼらしいし。今回はちょっと、人からお金を借りる人に関するお話を展開していきたい。(文:松本ミゾレ)
彼女から40万借りたいと言われ……貸したものの後悔する大学生
先日、5ちゃんねるに「【悲報】ワイ、彼女に40万を貸す」というスレッドが立っていた。しかもスレ主は大学生。実家が細くて進学よりも就職を選んだ僕としては「よよ、40万!?」と驚いてしまった。
しかし、40万を彼女に貸したものの、スレ主は後悔しているという。「正しいことなのか分からない」と困惑の書き込みをしている。
で、スレッドを読み進めてみると、ちょっとこっちも戸惑ってしまうような一文がある。
40万という大金。これは彼女ではなく正式には彼女の母親に貸す、というのだ。関係ないがその母親はシングルマザーであるとも書き込んでいる。
詳細な借金の理由は書かれていないのでどういう理由での借金なのかは判然としない。
しないけど、個人的には彼女の母親がどうして自分の娘の交際相手に金を借りようとするのか。よく分からない。
スレ主はこのスレッドで繰り返し「借りた金を返さないやつおらんやろ」と書き込んでいるが、それは彼自身も不安だからだろう。
40万どころか世の中には数万の借金を踏み倒す人も多いよね
今回紹介したスレッドでは、その顛末までは書かれていないのでどうなったのか。それは不明のまま。まあ、40万を交際相手とその親を信じて貸すスレ主はきっといいやつなんだろう。だけど大学生に40万せびる人がいいやつかと問われれば、そんなことはないはずで。
だから返金されれば御の字。戻ってこなくてもそれはそれでしょうがないようにも思える。そもそも40万と言わず少額であっても、世間には借りた金を返さない人間ってのはいくらでもいる。
僕の周りにも、かなりしつこく督促しないと金を返さず、SNSとかで豪遊している様子をアップしている最悪な人種ってのが少数いる。そういう人からお金の工面を要求されたこともあるが「お前は返さないだろ」と取り合ったこともない。でも、優しい人って貸しちゃうんだよねえ。
そしてお金を借りることをなんとも思わない人種は、土下座だってする。だけど時間が経つと「踏み倒そう」と画策するようにもなるものだ。つまり、お金の貸し借りなんて個人間でやるもんじゃないということである。
大体、なんでお金を友人、知人、恋人間で貸し借りしようとするんだろう。たとえしっかり返済したとして、その後は絶対関係性がおかしくなるのに。どうしても金策が必要になったら、自分の親族に頭を下げて捻出してもらうべきじゃないだろうか。親戚間であれば、踏み倒すことは難しいだろうし。
あるいは行政にかけあってみればいいのだ。市役所、区役所に出向いて、当座の生活資金がどうしても用意できない場合、早めに相談すれば役所の職員さんだって親身に対応してくれるはずだ。「生活福祉資金貸付制度」というものがある。
なぜ行政を頼らず、わざわざ知人、友人、恋人を頼るのか不思議でならない。きっと恐らくそういう人たちは、役所にそういう性質が伴っていることを知らないのだろう。40万はさすがに相当な理由がなければ出してくれないだろうが、せめて数万程度なら、ちょっとの時間の審査ののちに工面してくれるはず。
審査から1か月ほどでお金を貸してくれる貸付制度がどこの役所にもあるので、それを利用するほうが絶対いい。