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ジャック・ドワイヨン監督作『ポネット』予告編  交通事故で母親を失った4歳の少女の姿が

2020年04月05日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『ポネット』(c)1996 StudioCanal – Les Films Alain Sarde – Rhone Alpes Cinema

 5月下旬よりユーロスペースほかにてリバイバル上映されるジャック・ドワイヨン監督作『ポネット』の予告編が公開された。


参考:映像はこちら


 「不滅の映画をみよう。」を合言葉に、配給会社とユーロスペースほか全国のミニシアターが取り組んでいるリバイバル企画「the アートシアター」。第1弾はビクトル・エリセ監督『ミツバチのささやき』『エル・スール』、第2弾はヴィターリー・カネフスキー監督『動くな、死ね、甦れ!』が上映され、そして今回3年ぶりの第3弾として『ポネット』が上映される


 『ポネット』は1997年のロードショーでは、33週のロングランを果たし、12万8000人の動員を記録。1館で興行収入2億円を超える大ヒットとなった。


 交通事故で母親を失った4歳の少女ポネットが、母の死と向き合い乗り越えていくさまを描く本作。ポネットを演じたヴィクトワール・ティヴィソルは、史上最年少でヴェネチア国際映画祭主演女優賞を受賞した。ポネットのママ役には非業の死をとげたマリー・トランティニャン、パパ役を監督としても活躍するグザヴィエ・ボーヴォワが演じる。撮影は名匠カロリーヌ・シャンプティエが担当。日本語字幕は、一昨年逝去した寺尾次郎が担当している。


 公開された予告編では、パパからママの死を知らされる冒頭から、伯母や従弟にやさしく見守られながらも、ただただママを待ち続けるポネットの姿が描かれている。生き返ると教えてもらったおまじないを唱え神に祈り、必死でママのいないさみしさに耐えようとする姿が切り取られている。


 また、予告編の完成にあわせて、『よるくま』などの著作で知られる絵本作家の酒井駒子からコメントが寄せられた。


■酒井駒子(絵本作家)コメント
小さな人の、寄る辺なさ、心もとなさ。
その気持ちが、そのままに映し出されていて、
驚く。揺れる重たげな頭や、ぎこちなく跳ねる手足や、温もった匂いまで。
世界が遠かった頃に、胸がきゅっとなる。


(リアルサウンド編集部)