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iPhone 12は宇宙時代のデバイスに? 新たな“機能”から推測

2020年04月05日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『Forbes』より

 Appleが開発を進めているとされる新モデル iPhone 12に、レーザーを用いて画像検出や測距を行なうLiDARスキャナーが搭載され、高度なAR機能にも対応する可能性があることが分かった。


(参考:iPhone 12、発売は2021年にずれ込む? 新型コロナウイルスの影響受けAppleは慎重な姿勢に


・真のゲームチェンジャー、iPhone最大のアップグレードに?
 『Forbes』は「2020 iPhone最大のアップグレード。Appleが過去数年で最も過激なiPhoneを露わにした」と報じている(参考:https://www.forbes.com/sites/gordonkelly/2020/04/01/apple-2020-iphone-12-lidar-design-camera-update-new-iphone-11-pro-max-upgrade/#2af541d51521)。


 電子機器の修理に詳しい『iFixit』が、Appleの新型iPad Proを分解すると、驚くべき新しいLiDARスキャナーが明らかになった。


 LiDARスキャナーは、VCSELトランスミッターと受信センサーで構成され、2つのレンズがあるモジュールが確認された。トランスミッターはFace IDと少し似ており、センサーが赤外線ドットを放つ。そのモジュール設計が、AppleのiPhone 12計画へ使用される可能性があるという。


 YouTuberのFilip Koroy氏が、そのLiDARスキャナーをiPhone 12に完璧にフィットさせる方法を検証した。その結果、まるで宇宙時代のようなデバイスが姿を現したという。


 Koroy氏は、LiDARモジュールをレンダリングしてスケーリングし、iPhone 11 Proハードウェアにマッピング。Appleは、iPhone 11 ProとPro Maxのカメラハードウェアに劇的な変更を加えないことを示唆している。しかし、iPhone XSとXS Maxから大幅な品質の向上があったことを考えると、それは驚くべきことではない。


 LiDARスキャナーは、ライバルメーカーに対する差別化要因で、真のゲームチェンジャーになりそうだ。


・iOS 14からもAR機能がリーク
 LiDARのサポートがまだないと、皮肉を言う人もいるかもしれない。しかし、それがまさにAppleが2020 iPad Proラインナップという早い段階でセンサーをリリースした理由だ。


 この戦略は、Appleの最も重要な製品であるiPhone 12が発売された時、多くの革新的なAR機能、VRツール、ARゲームを有意義に実行できることを意味する。ピンとこない人も、 LiDARに最適化されたバージョンの『ポケモンGO』がプレイできるようになることを想像するとワクワクするだろう。


 Appleは全てのiPhone 12モデルに、革新的なA14チップセットを搭載するだろう。5Gにも対応し、5Gアンテナも自社開発している。iPad Proの滑らかなProMotionリフレッシュレート、OLEDパネルを採用すると言われており、LiDARはそれに華を添えることになる。


 『Appleinsider』は、iOS 14からリークしたコードを根拠にして「AppleがARグラスやARヘッドセットをテストしているようだ」と報じている(参考:https://appleinsider.com/articles/20/03/26/ios-14-leak-reveals-apple-ar-or-vr-controller-and-testing-software)。


 iOS 14から、AppleのFind Myアプリが、ARヘッドセットでも実行出来ることも分かるという。


 5Gに目の行きがちなiPhone 12だが、それはスマホメーカー各社がこぞって対応を進めているものだ。LiDARスキャナーとAR機能は、iPhone 12の大きなセールスポイントになるかもしれない。


(Nagata Tombo)