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修羅場すぎた本編、社長と夢の関係はサイドストーリーに? 『テラスハウス』第38話未公開映像

2020年04月04日 13:31  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 Netflixで配信されているリアリティーショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』。3月31日にYouTubeにアップされた未公開映像には、夢が社長こと俊幸と京都タワーに訪れた際、そこで起きた顛末を振り返り、女子部屋で事の顛末を話す姿が収められた。


(参考:『テラスハウス』東京編・第38話ーー快の厄日がもたらした、テラハ史上類を見ない“修羅場”


 以下、今回の見どころをレポートする。本編のネタバレもあるため、ご注意いただきたい。


「絶対またすると思って……嫌じゃん」


 38th WEEKの本編では、京都ダブルデート後、つまり”アフター京都”のテラスハウスが描かれる。ただ、この”アフター京都”のテラスハウスは一言でいうと地獄でしかない。これまでの快の他人のことを思いやらない自分本位な行動が、京都ダブルデートでの彼の態度を引き金に、これまで抑えていた女子メンバーの不満となって徐々に噴出。そして、ビビの良かれと思っての行動は、事もあろうに快にとって大事なスタンダップコメディ・リベンジマッチの日に起きてしまい、結果、快は自業自得とはいえ、最悪の精神状態でステージに立ち、セリフは飛び、グダりまくり、笑わせるはずが笑われる始末に……。


 そして、傷心のまま帰宅した快は、鬼の形相で怒り散らかし、完全に自己を花に否定される“厄日ここに極まれり”状態になり、観ているただの視聴者にすぎない筆者ですら、テラハ史に残る修羅場を前に、ただただ重苦しい気分に苛まれる。そして、いつもは期待することがない”いいところで鳴るドアのバタン”をひたすら願ってしまう始末。気分的には快ならずとも”What a the Fxxxk”、まさに「なんだよ、もう!」という感じなのである。


 かつては距離が縮まり、あわやカップルか? と思った2人の関係の行く末は、まさに本編のこれからの本筋を担う注目コンテンツになってしまったのだが、その分、38th WEEKの未公開映像は、”ジャスト未公開映像”という感じで、パンチが効きすぎた地獄味の業火と比べると、マイルドすぎる”白湯”レベルのものに感じてしまうので、なんとも因果なものである。


 というのも、2つ公開された未公開映像のうち、夢が京都タワーをプレイバックする映像は、本編で世間を大いにざわつかせたあの俊幸の問題行動ともいえる、京都タワーでの“キス狙い事件”の一連の流れを振り返っているからだ。率直にいって、「クリスマスのときはOKしたから、今回も……」という俊幸の理論は、夢に気持ちがない以上、なかなか勝手な言い分だ。未公開映像では、俊幸の“例のリップを塗るくだり”を京都タワーで夢が目にした際に感じた、率直な気持ちとしての”拒否”の心情を打ち明ける。そして、花を俊幸役にしたプレイバック劇は進むが、その際に少しデフォルメし、俊幸をイジる感じはあるものの、そこでのしつこさはなかなか見ていて厳しいものがある、と感じた人も決して少なくはないだろう。


 夢の言う「付き合っていないのに何度もキスするのは変じゃない?」という気持ちは、こういった俊幸の過ぎたアグレッシヴさからくる気持ちをただただ冷静に処断する気持ちの表れではないだろうか。そして、付き合えるかどうかを問われた際、「楽しいから嫌いではない。でもまだわからない」という気持ちを口にする夢。今後は本編の快と同じく、自分本位ではなく、どれだけ相手の気持ちを思いやった行動がとれるかが、2人の関係を前進させるかどうかの鍵になりそうだ。


 とはいえ、本編は先述のとおり、地獄の釜の蓋が開いた状態であるため、渦中の2人以外の住人たちの関係の進展は、なんだか今後は未公開映像でフォローアップされていくような雰囲気が漂っている気もしなくはない。特にもうひとつの未公開映像で三角関係状態の3人を観てそう感じた……。この三角関係がただのサイドストーリーで終わるかどうかも、今後の注目ポイントに挙げておきたい。


(Jun Fukunaga)