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Snow Man & SixTONES、シングル曲以外でみせるセクシーな魅力 『CDTVライブ! ライブ!』パフォーマンスを振り返る

2020年04月04日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

Snow Man

 3月30日からスタートした『CDTVライブ! ライブ!』(TBS系)。初回放送は4時間の生放送。ジャニーズからは嵐、Kis-My-Ft2、King & Princeそして、Snow ManとSixTONESが出演した。


(関連:嵐、Kis-My-Ft2、King & Prince……ジャニーズ勢『CDTVライブ!ライブ!』パフォーマンスへの期待


 特に、Snow ManとSixTONESは、これまでデビュー曲を披露する機会が多かっただけに、どの楽曲を披露するのかに注目が集まっていた。今回はSnow ManとSixTONES二組のライブパフォーマンスを踏まえて、楽曲について振り返ってみたい。


●Snow Man「KISSIN’ MY LIPS」
 デビュー曲の「D.D」の見せ場について「アクロバット」を挙げた佐久間大介。「瞬き禁止」のナレーション通り、打ち上げ花火のように次々とパフォーマンスが展開された。


 さらにもう一曲「KISSIN’ MY LIPS」を披露。これはラウールとDiorとのスペシャルコラボレーションのテーマソングに起用された楽曲。特設サイトでは一足先にお披露目されていたが、テレビでの披露は今回が初。


 椅子を使ったチェアダンスから、ステージを目一杯使ったパフォーマンスへと展開していく「KISSIN’ MY LIPS」。冒頭からラウールのセクシーさと存在感でカメラを引き寄せた。軽やかにステップを踏む一方で、指先で唇をなぞる繊細な手の動き。チェアを女性のように愛でるシーンもあり、こちらも瞬き禁止レベルの細かな演出が続いた。


 なかでも、佐久間がRAP調の英語で歌いあげたソロパートは、力強さと色気が混じり新たな一面を見せた。「D.D」と比較して落ちついたテンポで、向井康二や渡辺翔太ら伸びやかな歌声がじっくりと楽しめるのも魅力だ。


 メンバーが見どころとして挙げていた足上げダンスは、目黒蓮を筆頭に長い脚と柔軟性が生きて、バーレスクのようなしなやかさとキレが共存。この人数にもなればある程度のバラつきが出そうなものだが、体幹を感じる姿勢と身のこなしにより、アクロバットとは違う、美しいパフォーマンスだった。メリハリのあるダンスは観ていて気持ちがいい。


 冒頭では、深澤辰哉が代表して、メンバーである岩本照の芸能活動自粛を伝え、グループを守ると宣言した。グループにとって、誰一人欠けていい人なんていない。岩本の早期復帰を願うと共に、この先もずっとパフォーマンスで魅了して欲しい。


●SixTONES「Telephone」
 SixTONESはデビュー曲「Imitation Rain」に加えてデビューシングルの通常盤に収録されているカップリング曲「Telephone」を披露した。


 事前の映像では、「Imitation Rain」は歌詞をメインに魅せるとジェシー。「Telephone」について、髙地優吾は「アイドルアイドルしてない曲」、森本慎太郎も「ジャニーズらしくない」と紹介したように、歌唱力、ダンス、RAPがバランスよく堪能できる楽曲だ。


 「Imitation Rain」の終わり、ピアノの旋律の余韻から一変、黒とピンクのSixTONESらしい配色のステージ。「4……」とカウントダウンがスタート。田中樹のRAPからジェシーへとマイクをつないだ。歌詞の内容と力強いステップとが重なり、ちょっぴりアダルトな雰囲気。ストレートで強引に誘う歌詞とソロパートがリンクしていく。〈君を離しはしない〉とゆび指しウィンクした森本が最高にクールだ。


 目を細めながらRAPを刻んでいく田中、二人の相性を“GinTonic”に例えたところが洒落ている。ジェシーと松村の声が重なることで、ぐっと色っぽさが増し、京本大我の透き通ったボイスで一気に高まっていく。髙地の激しい腰の動きに心を揺さぶられ、めまぐるしく変わるポジションは揺れる女性の心情にも思えてきた。サビ終わりからトーンが変わり、今度は言葉で攻める。真剣な眼差しがセクシーで、相手への本気度を感じた。


 ゲームアプリや乳飲料のCMでみせた表情とは打って変わり、クールな楽曲とは対照的に情熱のこもった大人の男性ならではのパフォーマンスだった。


 どちらもデビュー曲とは雰囲気をがらりと変えてきたのが印象的だ。Snow Manは新曲を披露、SixTONESは2ndシングルの発売が決定と、これからどんな世界をみせてくれるのか楽しみだ。今回のような生放送でのパフォーマンスは、視聴者側はもちろん、彼らも特別なスイッチが入っていることだろう。今後の出演を楽しみにしたい。


※記事初出時、一部表記に誤りがございました。訂正の上お詫びいたします。(柚月裕実)