メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、彼がメルセデスを離脱し、2021年からF1にワークスチームで参戦するアストンマーティンに移籍する予定だという噂を断固として否定した。
レーシングポイントの共同オーナーであるローレンス・ストロールがアストンマーティンの株式を購入し、ストロールの親友であるウォルフがアストンマーティンで上級職に就くのではないかという噂が持ち上がっていた。
しかしウォルフは「私がアストンマーティンを率いることになるという噂には根拠がない」とオーストリアの放送局『ORF』に語り、メルセデスに“あと数年は”留まるつもりだと主張している。
「チームの中でダイムラーと連携することが私の優先事項だ」
「ローレンス・ストロールが率いる投資家集団はアストンマーティンの株式を取得したが、それは財務上の事柄だ。アストンマーティンでの私の役割など、どんなものも論外だ」
「我々のチームにおいては、メルセデスブランドのためにすべてが完璧に動いており、我々が今後数年にわたって協力していくだろうということを示している」
「私がメルセデスに来て8年目になる。このグループの人々ととも仕事をするのを心から楽しんでいる」
「それと同時に私はオラ・ケレニウス(ダイムラーCEO)といかに連携していくか、将来について話し合っているところだ」
またウォルフは新型コロナウイルスによる危機のため、ルイス・ハミルトンとの契約交渉が保留になっていることを明かした。ハミルトンは2013年からメルセデスに所属しており、これまで獲得してきた6回の世界タイトル獲得のうち5回をメルセデスで勝ち取っている。そんなハミルトンの現在の契約は、2020年の終わりで終了する。