とはいえ、水野のベストタイムは、昨年の最終戦で出した2分05秒671。今回トップタイムは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がマークした2分05秒47と1秒以上離されている。かなり差があるのが現状ですが、今回がシェイクダウンと言うことを考えるとノビしろは、まだまだあると言えるでしょう。
特筆すべきは、最高速です。渡辺一馬(Keihin Honda Dream SI Racing)の312.6km/hを筆頭に、水野も310.4km/h、清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)も309.3km/hを記録。ST1000の高橋裕紀(日本郵便HondaDream TP)と作本輝介(Keihin Honda Dream SI Racing)も305km/hと、ほとんどのCBR1000RR-R勢が軒並み300km/hオーバーをマークしています。
YAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰で307.1km/h、中須賀で305km/hなので、これは驚異的な数字と言えるでしょう。ただ、ストレートが速ければタイムが出ると言うわけではないのは、周知の事実であり、実際にタイムも、まだ出ていません。
その足回りですが、JSB1000勢の多くがサスペンションはSHOWAにブレーキはNISSINの組み合わせ。岩田悟(ATJ Racing)はオーリンズにブレンボ、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)はSHOWAにブレンボとライダーの好みやチーム事情によってイクイップメントは違っています。
ヨシムラと言えば、今シーズン、Baby FaceがヨシムラのGSX-R1000を走らすことになり「Baby Face POWERD by YOSHIMURA」でエントリー。津田一磨を引き続き起用し、アドバイザーとして辻本聡氏が加わりました。鈴鹿テストでは、初走行にも関わらず2分07秒9と、まずまずのタイムをマークしていました。