トップへ

チャールズ皇太子、7日間の自主隔離終える 「希望や信頼し合う気持ちを持って」動画で国民に呼びかけ

2020年04月02日 10:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

国民に思いを伝えたチャールズ皇太子(画像は『The Royal Family 2020年4月1日付Instagram「‘As Patron of @age_uk, and my wife the Patron of @thesilverlineuk, our hearts go out to all those older people throughout this country who are now experiencing great difficulty.’」』のスクリーンショット)
新型コロナウイルス検査で陽性結果を示し、スコットランドで自主隔離していた英チャールズ皇太子が回復した。7日間の自主隔離生活を終えた皇太子は動画で元気な姿を見せ、最前線で働く人達への感謝の気持ちなどを伝えた。

【この記事の動画を見る】

新型コロナ検査で英時間3月24日に陽性結果が出たチャールズ皇太子は、スコットランドのバルモラル城で自主隔離していた。症状は軽く30日には自主隔離を終了したが、現在もバルモラル城に滞在中だ。そして4月1日、パトロンを務める慈善団体「Age UK」のサポートによりチャールズ皇太子の動画が配信された。皇太子はブルーのシャツにネクタイを締め、グレーのジャケットを着用した姿で書斎に座り、今の英国について話し始めた。

「現在の状況は、私達すべての生活の中で前例がなく不安な期間です。」

「最近、コロナウイルスに感染するというプロセスを経験しました。幸運なことに軽症でしたが、依然として孤立したソーシャル・ディスタンスの立場に置かれています。」

「私と妻は、非常に困難な状況で愛する人を失った方々、そして病気や孤立と孤独に耐えなければならない人達のことを想っています。」

さらに深刻な状況の中で働く医療スタッフに対して「我々が誇るNHS(国民保健サービス)の支柱である」と述べたうえで、彼らに感謝の気持ちを伝えた。

「私達は、並外れた技術を持つ方達への想いと祈りを捧げます。あなた方の仕事への徹底的な献身と患者さん達を介護する努力は我々の誇りです。」

先ごろ英国の国民保健サービスが25万人のボランティアを募集したところ、数日で75万人が登録した。このことについて「英国全土で数十万人がNHSのボランティアとして登録し、彼らができる範囲で医療の最前線で働く人達をサポートしてくれる。本当に、素晴らしいことだ」と明かし、医療従事者が重労働を終えたあとに買い物をする際には特別な対応をするべきだと語った。

英国ではロックダウンの数週間前からパニック買いが始まり、スーパーなどの陳列棚が空になるという状況が続いた。在庫陳列や店内の消毒に追われているスーパーのスタッフには「棚の在庫を補充するために、毎晩一生懸命に頑張っている方達のことも想っています」と明かした。

そしてチャールズ皇太子は自宅待機する国民に向けて、お互いを信頼し合い希望を持つように呼びかけた。

「私達は国家として、非常に困難な状況に直面しています。この状況が数百万人の市民の生活やビジネス、福祉を脅かしていることを確実に認識しています。」

「この状況がいつ終わるのかは誰にも分りませんが、いつかは終わるのです。それが実現するまで皆が希望を持ち、自分自身とお互いを信頼し合いましょう。そして、より良い時期が来ることを待ち望みましょう。」



画像は『The Royal Family 2020年4月1日付Instagram「‘As Patron of @age_uk, and my wife the Patron of @thesilverlineuk, our hearts go out to all those older people throughout this country who are now experiencing great difficulty.’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)