新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入。年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から3戦が延期となってしまった。ただ開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第2回目は、GT300クラスのAudi Team Hitotsuyamaだ。
■Audi Team Hitotsuyama マシン:Hitotsuyama Audi R8 LMS ドライバー:クリストファー・ミース/川端伸太朗 カーナンバー:21 監督:鬼木秀和 タイヤ:ヨコハマ
スーパーGTでも長い歴史を誇るAudi Team Hitotsuyamaは、1990年に創立された。チームオーナーの一ツ山幹雄、兄の一ツ山康の兄弟は、富士スピードウェイを中心に1970年代からレースを戦っていたが、本業である静岡県富士市の山一運輸倉庫の運営もあり、一時サーキットからは遠ざかっていた。
今季チームは30周年を記念して、1990年代に使っていたレッドのカラーリングをHitotsuyama Audi R8 LMSに復刻させた。さらに、30年記念ロゴも制作し、富士公式テストからマシンに貼られる予定だったが、残念ながら富士公式テストは延期となってしまった。チームからマシンに貼られた写真をいただいたのでお届けしておこう。
2020年は体制も変更し、アウディファクトリードライバーのクリストファー・ミースと、若き川端伸太朗のコンビで岡山公式テストから速さをみせたHitotsuyama Audi R8 LMS。きっと30周年を祝う活躍をみせてくれるはずだ。