GABAは3月31日、「ビジネスパーソンの失敗」に関する調査結果を発表した。調査は2~3月にネット上で実施し、20~59歳のビジネスパーソン1000人から回答を得た。
仕事で失敗をすることについて、5割以上の人が「良いことだと思う」(11.6%)または「どちらかといえば良いことだと思う」(40.6%)と回答した。性年代別にみると、20代(男性:64.8%、女性:60.8%)が最も失敗に寛容で、最低の50代(男性:40.8%、女性:44%)まで年代が上がるにつれて回答率が下がる傾向があった。
失敗を成長に繋げるにはどうすればいい?
失敗に対する考えについては、いずれも9割近くが「仕事での失敗は成長のもと」(86.2%)、「失敗は誰もが通る道」(88.4%)に同意。他方で「仕事での失敗は恥ずかしい」(74.3%)、「仕事での失敗は誰にも知られたくない」(61.2%)という人も多い。
続いて、失敗を成長に繋げるためには「どのようなことが必要だと思うか」と聞くと、最多は「失敗したことを素直に認める」(46.3%)だった。次いで「失敗の原因を突き止める」(45.1%)、「失敗を人のせいにしない」(34.3%)、「いつまでも落ち込まない」(33.5%)、「チャレンジを続ける」(24.1%)、「失敗したことを開き直らない」(23.5%)と続いた。
回答を役職別にみると、管理職が非管理職を10ポイント近く上回ったのが「失敗の原因を突き止める」(管理職:53.0%、非管理職:43.9%)と「自信をなくさない」(同28.4%、20.1%)。一方で「いつまでも落ち込まない」という回答では、非管理職(34.9%)が管理職(24.6%)を10ポイント程上回った。
仕事で失敗しない工夫については、最多が「見直すことを習慣づける」(33.9%)に。次いで「事前の準備をしっかりする」(31.0%)、「仕事の内容を理解してから作業を開始する」(29.8%)、「些細なことでもメモをする」(28.4%)、「やるべき仕事をリスト化する」(26.8%)、「失敗をしたときは原因を突き止める」(26.0%)、「できないことはできないと言う」(23.6%)と続いた。
失敗した人に怒りを感じる時、1位は「人のせいにする」
今までの失敗を聞くと、
「大切な書類をシュレッダーにかけた」
「ゼロの数を2つ間違えて発注した」
など不注意による失敗談が多数寄せられた。また、中には「BCCで送るべきメールをCCで一斉送信した」「一般社員に送るはずのメールを会社の上層部に送っていた」といったメールに関する失敗も多かった。このほか
「常駐先のクライアントのコンピューターを初期化した」
「来客中とは知らず、上司の悪口を言い合っていた」
といった回答もあった。
「仕事で失敗をした人の怒りを感じる行動」を聞いたところ、1位は「人のせいにする」(36.6%)だった。以降は「嘘をつく」(31.7%)、「謝らない」(26.6%)、「逆ギレする」(23.2%)、「言い訳をする」(22.3%)、「隠そうとする」(18.9%)「開き直る」(15.6%)と続いた。
「人のせいにする」(管理職:40.3%、非管理職:36%)、「嘘をつく」(同39.6%、30.5%)のいずれの回答でも、管理職が非管理職を大きく上回った。