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JO1の“リーダー”與那城奨、抜群のトーク力と視野の広さでグループ牽引 安定したボーカルでも存在感示す

2020年04月02日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

JO1©LAPONE ENTERTAINMENT

 関西では3月28日、関東では3月31日に放送された『おかべろ』(カンテレ・フジテレビ)に出演したJO1。初のトークバラエティ出演にもかかわらずしっかり爪痕を残し、SNSなどを中心に話題になっていた。4月13日には『HEY!HEY!NEO』(フジテレビ系)への出演も控えており、今後お茶の間にもその名を広めていくことになるのだろう。そんなJO1を応援するべく、リアルサウンドではこれまでメンバー一人ひとりの魅力を紹介してきた。ラストとなる今回は、“麗しの筋肉兄さん”ことリーダーの與那城奨に注目しよう。


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 1995年10月25日生まれの24歳と、メンバーの中では最年長の與那城。沖縄県出身で、「ハイサイ!」という挨拶が決まり文句になりつつある。歌声には定評があり、『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!/TBS系)のレベル分けテストではダンス未経験ながらもBクラスという評価を得ていた。その後のポジションバトル、グループバトル、コンセプトバトルもリーダーとしてチームをまとめたり、ボーカルとして存在感を示したりしながら、徐々に順位を上げ、最終的には11位を獲得。見事デビューを掴んだメンバーである。


 JO1結成初期の動画にて、與那城はメンバー同士の話し合いの結果リーダーに就任。最年長ということを抜きにしても適任である。『PRODUCE 101 JAPAN』でもそうだったが、とにかくしっかりしているのだ。1分PR動画からもそれが分かる。他のメンバーはそれぞれの強い個性が表れていたが、與那城の動画は非の打ち所がない。落ち着きもあり、「大人の色気が出ている」というコメントが多々寄せられていた。以前インタビューを行なった際も與那城が軸になって話が展開されていたし、「メンバーに選ばれてすぐにメンバー同士のスキル格差を埋めなきゃならないと思った」というグループを俯瞰できている発言もさすがと感じた。


 そんな彼がリーダーたるゆえんは、落ち着きの他にトーク力も大いに関係しているだろう。TV番組に出演した時や動画でもMCを務めることが多く、個性的なJO1メンバーをしっかりまとめている。『JO1 HOUSE』(GYAO!)第3話のトーク力を磨く企画でも、講師役の吉川美代子が與那城をべた褒め。「アナウンサー試験を受けてほしいくらい」とまで言われていた。


 さらに、視野も広い。『PRODUCE 101 JAPAN』オーディション時の履歴書に「物事を常に客観的に見る能力はすごく長けています」と自身でも書いていたように、番組の各バトルでは他の練習生を励ますシーンが度々見られた上に、JO1の動画でも常に周りを見ていることが分かる。例えば、「僕たちのファンネームが決定しました!」では川尻蓮のことを「蓮」と呼んでいた。番組内で川尻は飛び抜けてダンスが上手く、どのメンバーからも特別視されていた。だからこそ與那城がファーストネームで呼び捨てにしたことには、大きな意味があったはずだ。実際、動画を見ていても一気にファミリー感が出たと感じた。


 こうしたしっかり者のイメージがある一方で、たまに天然を発揮することがあったり、メンバーにいじられることも。完璧すぎず、ちょっと親近感のあるところも與那城の推しポイントである。


 また、彼の歌声も魅力のひとつだ。與那城は河野純喜とともに歌でJO1を支えており、中音域が強いいわゆる“イケボ”の持ち主。声質もミドル成分が多く、マイクに声が乗りやすいタイプだ。『PRODUCE 101 JAPAN』のポジションバトルで披露した米津玄師「Lemon」でも力強い歌声を存分にアピールし、個人順位1位を獲得していた。もともとは高校生の頃に地元・沖縄でバンドを組んだのがきっかけで、歌手を目指し始めたという與那城。独学で歌ってきたというが、安定したその歌声は確かなもので、JO1の楽曲に一本筋を通していることは間違いない。ダンスに関しては未経験だが、個人的には非常にポテンシャルを感じる。筋肉もしっかりしているため体幹もあるだろう。『PRODUCE 101 JAPAN』の各バトルではカメラへのアピールも欠かさなかったし、ソロパートで自分をどう見せれば一番効果的なのかを知っていることが伝わってきた。2ndシングル、3rdシングルと経験を重ねていくに連れ、着実にレベルアップしていくのではないだろうか。


 駆け足になってしまったが、今回でJO1メンバー全員を紹介し終えた。知れば知るほどハマっていくグループ、それがJO1である。そしてデビューから日が浅いからこそ、可能性は無限である。「GO TO THE TOP」という掛け声のごとく、彼らがトップアーティストになる日まで伴走し、応援し続けようではないか。(高橋梓)