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若者の4割が「格差は是正できると思わない」 「家庭環境、個人の資質に違いがある」「資本主義は競争社会だから」

2020年03月31日 17:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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日本財団は3月30日、「格差社会」に関する調査結果を発表した。調査は、2月にネット上で実施し、17~19歳の男女1000人から回答を得た。

「日常生活で経済的な格差を感じる」(57.6%)という人は過半数にのぼった。理由としては「服のブランド物やゲームのソフト所持数など」「周りの友人と比べて、外食にかける金額や頻度が少ないから」と身近な友人と比較して、格差を感じている声が多くみられた。

格差是正のために求める対策、1位は「税制など金融政策の見直し」


また、中には「お金を多く持っている家庭とそうでない家庭で、受けることができる教育に差が生じていると感じるから」と教育の差から経済的格差を感じるという人もいた。

「格差は是正できると思わない」(37.1%)という人は4割近くに。「是正できると思う」(23.7%)とした回答者数を大きく上回った。

「是正できると思わない」と答えた人に理由を聞くと、4割が「家庭環境や個人の資質には違いがある」(41.0%)と回答。「資本主義は競争社会だから」(37.7%)、「なんとなくそう思う」(16.2%)という声も多い。

一方で「格差是正が可能」と考える人に求める対策を聞くと、1位は「税制など金融政策の見直し」(47.7%)だった。以降は「教育・職業訓練の拡充」(42.6%)、「富裕層に対する増税」(36.7%)と続いた。

格差社会で生きていくため、どのような生き方をしていくか聞いたところ、最多は「賃金の高い企業に就職する」(32.2%)だった。次いで「購入を控え、支出を抑える」(20.1%)、「投資などで蓄財する」(13.0%)と続いた。

また、世界の富の偏在を「仕方がない」(33.5%)と考える人は3割超。「問題だ」(26.7%)と考える人を上回った。仕方がないと考える人に、理由を聞くと

「稼いでいる人はそれなりに努力したりしている」
「資本主義社会なため貧富の差がでてしまうのは仕方がない」

といった意見が寄せられた。一方で「問題がある」と考える人からは「富裕層のお金が、より必要としている人たちに行き渡るべきだと思うから」と再分配を求める声が目立った。