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「#SaveOurSpace」ライブハウスや劇場に助成金を 署名30万集まる

2020年03月31日 15:31  弁護士ドットコム

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新型コロナウイルスの影響で、ライブハウスやナイトクラブ、劇場では公演の中止が相次いでいます。経営にも深刻な影響が出る中、アーティストやライブハウス関係者などが3月27日、文化施設に対する助成金を求める署名活動「#SaveOurSpace」を始め、署名数は開始3日で30万2536筆にのぼりました。


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署名発起人の篠田ミルさん(バンド「yahyel」のメンバー)らが3月31日、オンライン記者会見を開き、「安心してお店を閉めて自宅で待機するために、政府の助成金を求めます」と訴えました。



今後、国会議員や行政に嘆願書を提出し、実効的な政策に落とし込んでもらえるよう活動するといいます。





●坂本龍一さん、水原希子さん…著名人も賛同

署名ページ「新型コロナウイルス感染拡大防止のための文化施設閉鎖に向けた助成金交付案」では、安倍晋三首相が全国規模のイベント開催について2週間の自粛を求めた2月26日から政府が収束を発表するまでの、施設の維持費や従業員の給与、イベントの製作経費などを助成するよう国へ求めています。



賛同人には音楽家の坂本龍一さん、アーティストのコムアイさん(水曜日のカンパネラ)、モデルの水原希子さんなど著名人も名を連ねています。



会見で篠田さんは「人間に欠かすことのできない文化を育んできたのは、大小様々なライブハウス、クラブ、劇場などの文化施設」と指摘。今回の署名活動をきっかけに、文化施設だけではなく、飲食店、宿泊施設などあらゆるスペースに対して政府から補償がされることを期待しました。



ライブハウスのオーナーをしているスガナミユウさんは、「危機的な状況に晒され、すでに店を閉じざるを得ない人も出てきている」と話し、業態に即した助成を求めました。



2月末に大阪のライブハウスで起きた集団感染が報道されて以降、イベントのキャンセルが相次ぎ、イベントを開催しても客が来ない状況に追い込まれているそうです。





「店を閉じることで、出演者や音響、機材を導入する業者など多くの関係者が同じように仕事を失ってしまうことが既に起きている」と危機感を示しました。



店を閉めると経営が立ち行かなくなるため、リスクを感じつつ感染対策をして営業しているところも多いといい、DJのMars89さんは「色んなところで、店を閉めても大丈夫なように(補償)してほしいという声を聞く」と店側の要望について話しました。





DJのLicaxxxさんは、自身も出演予定だったフェスや週末のクラブイベントなどが、中止や延期を余儀なくされていると言います。



こうした状況の中、今後収束して安全に集まれるようになったときに、文化施設が根こそぎなくなってしまっていることは「危機的状況」と指摘し、それぞれの業種が個人として自分の意見を発信することが大事だと訴えました。





会見はYouTubeライブでおこなわれ、視聴者からは「投げ銭」が相次ぎました。また、コメントでは「政治は人の良心に頼りすぎ」、「みんなで乗り越えたい」、「応援してます!」という声がありました。