2020年03月31日 07:01 リアルサウンド
Nintendo Switchは現在、世界中のショップで売り切れが続出していることが分かった。
(参考:『あつまれ どうぶつの森』海外の評価は? 「虫がリアル過ぎる」との声も)
新型コロナウイルス(COVID-19)がパンデミック(世界的大流行)となり、多くの国々で、休校、外出禁止令の発令、不要不急の外出自粛が行われている。自宅で過ごす時間が長くなっており、ゲームをプレイして、どうにかやり過ごそうとしている人が増えていると思われる。
・小売価格が急騰
『Forbes』は「Nintendo Switchがあらゆるところで売り切れており、コンソールの価格が高騰している」と報じている(参考:https://www.forbes.com/sites/erikkain/2020/03/27/the-nintendo-switch-is-sold-out-everywhere-thanks-to-the-coronavirus/#365cd5bb5350)。
Amazonでは、Nintendo Switchが売り切れになり、サードパーティの小売者から購入も可能だが、かなり割高な価格設定になっており、希望小売価格299.99ドルより130ドル以上も上乗せしている業者も見受けられる。
Nintendo Switch Liteは、元々の希望小売価格が低く設定されており、業者の上乗せ額も20~30ドルに留まっているため、TVに接続することにこだわりがなければ、Switch Liteのほうが手が届きやすいところにあると言えるだろう。
しかし折角、自宅にいるのだから、TVモードでプレイしようと思うのは、自然の成り行きであり、それがこの価格上昇に影響しているのだろう。
・ゲームは人々の生活に欠かせないものに
実は、中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスが大流行していることが明らかになった2月時点で、Nintendo Switchが4月までに完売する可能性が予測されていた(参考:https://www.tomsguide.com/news/nintendo-switch-could-sell-out-in-us-by-april-due-to-coronavirus)。
中国は任天堂のサプライチェーンで重要な位置づけにあり、Nintendo Switchの部品も中国製のものがある。感染者数を減らすために、ロックダウンが行われ、経済活動が滞った結果、任天堂の生産にも影響が出ると見られていた。
2月時点で、任天堂は「出荷に現状、大きな影響はありませんが、注視し続け、必要であれば措置を講じます」と述べていた。
しかし、日本でも、『リングフィット アドベンチャー』が発売時に完売状態となり、Nintendo Switchもさほど在庫があるわけではない。平時でも、供給が追いつかないことがある人気商品であり、今回の事態で、需要拡大とサプライチェーンの問題が同時に起こったことにより、品薄状態に陥ってしまった模様だ。
これまで、感染が拡大している地域では、マスクや医療品の他、トイレットペーパーや食品といった一般的な物資も品薄状態が続いている。これは、主に不安に駆られた消費者が殺到し、買い占め騒動が起こっているためだ。
Nintendo Switchも例外ではない。どうやらゲームは生活必需品と同様に、人々の生活に欠かすことが出来ないアイテムとみなされるようになっているようだ。
(Nagata Tombo)