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ヘンリー王子とジョン・ボン・ジョヴィ、アビー・ロードで録音したチャリティソングを配信スタート

2020年03月28日 17:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ポーズを取るヘンリー王子(左端)とジョン・ボン・ジョヴィ(右から2人目)(画像は『Invictus Games Foundation 2020年2月28日付Instagram「Members of the #InvictusGames Choir Susan and Andy join Jon @BonJovi and The Duke of Sussex on the @abbeyroadstudios crosswalk to mark the recording of Unbroken...」』のスクリーンショット)
英王室ヘンリー王子が立ち合い、ジョン・ボン・ジョヴィとインヴィクタス・ゲーム合唱団によってレコーディングしたチャリティソング『Unbroken(原題/アンブロークン)』の配信がスタートした。この曲は今年2月、ビートルズが名作を録音したことで有名なロンドンの「アビー・ロード・スタジオ(Abbey Road Studios)」で録音されたものだ。

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英時間27日に配信を開始した『Unbroken』は、米ロックバンドのボン・ジョヴィが2019年にリリースしたオリジナル曲の特別バージョンである。PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えて生きる、全世界の退役軍人達に捧げるチャリティソングとして録音された。収益はすべてヘンリー王子がパトロンを務める「Invictus Games Foundation(インヴィクタス・ゲーム財団)」に寄付される。

『Unbroken』を作詞したジョン・ボン・ジョヴィの両親は、共にアメリカ海兵隊に務めていたそうだ。もともとこの曲は退役軍人へのトリビュートとして書かれた作品で、オリジナルバージョンは5月に発売されるボン・ジョヴィ15枚目のアルバムに収録予定とのことだ。

2月にはヘンリー王子立ち合いのもとジョン・ボン・ジョヴィとインヴィクタス・ゲーム合唱団の12人のメンバーが集結し、伝説のアビー・ロード・スタジオで2日間にわたってのレコーディングが実現した。

『Unbroken』の新バージョンは、今年5月にオランダ・ハーグで開催予定だった負傷兵達による国際スポーツイベント「Invictus Games(インヴィクタス・ゲーム)」のテーマソングとして使用されることになっていた。しかし新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年のイベントは来年に延期された。

インヴィクタス・ゲーム合唱団には、2009年にアフガニスタンに派遣されて深刻な怪我をしたスーザン・ワーナーさん(61)も参加した。スーザンさんは『Unbroken』のレコーディングについてこのように話している。

「この曲は多くの人に感動を与え、現在の悲惨な状況にいる世界中の人々に光を灯してくれるでしょう。」
「人生に何が起こって、どんな展開になるのかは全くわかりません。今の状況が、とても良い例なのです。あの時、私達はアビー・ロード・スタジオにいて『Unbroken』を歌っていました。そして1か月後の今は、この状況下にいるのですから。」

レコーディングが行われた日にはヘンリー王子とジョン、2人の合唱団メンバーによる4人がアビー・ロード・スタジオ前の横断歩道に並び、有名なビートルズの『アビイ・ロード』のアルバムジャケットのポーズを取っていた。



画像は『Invictus Games Foundation 2020年2月28日付Instagram「Members of the #InvictusGames Choir Susan and Andy join Jon @BonJovi and The Duke of Sussex on the @abbeyroadstudios crosswalk to mark the recording of Unbroken...」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)