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美 少年、ダンス動画から感じる各メンバーの“成長”とグループとしての“進化” 2019年と2020年を比較

2020年03月28日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

美 少年

 人気ジャニーズJr.グループの美 少年が、YouTubeのジャニーズJr.チャンネルにて『【ダンス動画】LALA love(dance ver.)』をアップした。「LALA love」は山下智久がプロデュースしたラブソング。〈若すぎる恋だなんて 大人は言うね〉という歌詞の通り、手探りながらも向き合い、大切にしていこうするタイミングの恋愛が描かれる。


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 〈大切に温めていこう 2人で〉この“大切に温めていく”という言葉が、今の美 少年にしっくりくる。それは今まさに多くの人から寄せられる愛情と、彼ら自身の努力によって、美 少年というグループが大切に育てられていると感じるからだ。


 彼らは2016年に“東京B少年”として結成され、2017年に最年少の金指一世が加入。今の6人体制となった。2018年には“Sexy美少年”、そして2019年1月には“美 少年”へと名前を新たにするなど、変化の多いグループでもある。


 加えて、CDデビュー前のジャニーズJr.としては異例の抜擢も経験してきた。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への単独出演、そしてアメリカ・ロサンゼルスのリトルトーキョーで開催された『二世週日本祭(Nisei Week)』でのパフォーマンス披露。さらに、KAT-TUN亀梨和也作詞の「ねぇ もっと」や、今回の山下智久プロデュースの「LALA love」とオリジナル楽曲も魅力的だ。


 こうしたチャンスの多さからも、彼らが次世代のジャニーズを代表するグループに育っていくことを期待されているのは明らか。そして、そのプレッシャーに負けず、彼らはすくすくと育っている。YouTube上にアップされているダンス動画を見れば、彼らの成長ぶりは一目瞭然だ。


 2019年1月にアップされた『【ダンス動画】Cosmic Melody (dance ver.)』では、若さあふれるしゃかりきなダンスが印象的。それぞれが自分のダンスに懸命に向き合っている姿が映し出された。動き出しの跳ね具合、手の高さ、しゃがみ込む深さなど、細かな動きに個性がにじみ出ているのが愛しく、何より楽しそうに踊っているのが微笑ましい。


 一方、今回の『【ダンス動画】LALA love(dance ver.)』を見比べてみると、身長差があるにもかかわらず、腕を広げたときには高さが揃い、一人ひとりが存在感を放ちながらも調和の取れた動きに変化しているのがわかる。先の動画では一人ひとりが一緒に踊ることを楽しんでいるのに比べて、この動画では6人で一つの作品を作り上げているという意識が高まっているようだ。


 また、エアギターでかがむ振り付けは、まるで女性を抱きかかえる王子のごとく優雅になり、全体的に柔らかな動きになっているのも、表現力の高まりを感じずにはいられない。若さハジけるしゃかりきダンスから、楽曲の世界観を体現するダンスへ。この1年ちょっとで、これだけの進化を遂げている美 少年のダンスに、今後も期待が高まる。


 こうして彼らの歩みを気軽に振り返りながら、その成長ぶりを実感できるのも、公式YouTubeチャンネルができたからこそ。ジャニーズJr.を応援する醍醐味は、成長過程を追い、CDデビューというゴールを目指す青春を共に過ごすことにある。今からでも遅くない。着実に成果を出し、いつか大きく羽ばたいていくに違いない美 少年の定点観測を始めてみてはいかがだろうか。(文=佐藤結衣)