富国生命保険は3月27日、「70歳までの就労意識」に関する調査結果を発表した。調査は3月上旬にネット上で実施し、20~60代の男女1250人から回答を得た。
2月に企業の努力義務として、70歳までの定年引き上げが閣議決定された。自身の予測については「70歳まで就労していると思う」(53%)と答えた人が過半数を占めた。
「老後資金も十分だといえないので、実際は65歳くらいまでは働くと思う」
「70歳まで就労していると思う」とした回答者からは
「働きたくはないが生活のために働かざるを得ないのだろう」(男性40代)
「自営なので自分次第ですが、社会との接点がある方が健康面でも良いと思う」(女性60代)
といった声のほか「仕事が好きだから」(男性30代)という人も。一方で「70歳まで就労していないと思う」とした回答者からは
「働きたいとは思うが、体がついていかないと思う。給与も減らされて労働内容に見合うとは思えない」(男性40代)
「65歳を過ぎると体が疲れやすくなるから(男性60代)
と体力面に不安を感じる声が目立った。中には「70歳で満員電車に乗りたくない」(女性30代)という本音も垣間みえた。
また「何歳まで働きたいか」という質問に対しては、最多が「60~64歳」「健康である限り」(各24%)だった。「60~64歳」とした回答者に理由を聞くと
「お金があれば、なるべく早くにリタイアしたいから」(男性20代)
「60歳で仕事をやめたいが、老後資金も十分だといえないので、実際は65歳くらいまでは働くと思う」(女性40代)
といった声が挙がった。以降の回答は、回答率が高い順に「70歳以上」(18%)、「65~69歳」(17%)、「55~59歳」(11%)と続く。「55~59歳」とした回答者からは
「早くリタイアしたいため」(男性20代)
「ある程度までがんばったら仕事を辞めたい。元気に歩けるうちに色々旅行したい」(女性40代)
など充実した老後を過ごしたいという声が寄せられた。