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宮迫博之、YouTubeでオリラジ中田敦彦と対談 人気芸人とのコラボはテレビ復帰への第一歩となるか

2020年03月27日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 YouTuberとして活動を続ける雨上がり決死隊の宮迫博之が3月24日、オリエンタルラジオ・中田敦彦とのコラボ動画を投稿した。


(参考:宮迫博之、YouTubeでの“轟さん”復活で見えた光明 コント動画に注力する意味を考える


 1月29日にYouTuberデビューを果たした宮迫。同日に投稿したオープニング動画にて、自身が関与したいわゆる“闇営業”による一連の騒動を謝罪しつつ、「番組のスタッフ、相方の横に戻りたい」と声を詰まらせながら訴えたことは記憶に新しい。


 あれから2カ月あまり。ヒカル、DJ社長、DaiGo、ホリエモン(堀江貴文)など、積極的にネットの人気者たちとコラボを繰り返していた宮迫だが、その努力が実を結んだのか、意外なほど早く、現在契約を解除されている吉本興業の所属タレントとのコラボが実現した。


 コラボの相手となったのは、教育系YouTuberとしてチャンネル登録者数200万人超を誇る中田。そもそも今回の共演は、中田からの提案があって実現したという。そのことは、宮迫の個人チャンネル「宮迫ですッ!【宮迫博之】」に投稿された動画で詳しく語られている(今回の共演は、YouTuber同士のコラボの通例に則り、「宮迫ですッ!」と「中田敦彦のYouTube大学」、それぞれに1本ずつ別々の動画が投稿された)。


 中田から「『良いのかな? どうなのかな?』と思いながら連絡しました」と言われると宮迫は、実は中田以外にも芸人仲間数名からコラボを持ちかけられていたと説明した上で、「『やろうか』となって、マネージャーレベルでは『大丈夫です』となったんです。でも、『一応上に上げますね』ってなったらなぜかなくなるっていう……(笑)」と、結局破談になっていたことを告白。


 宮迫はその理由を「忖度があったのでは」と推測。そのため、今回コラボが実現に至ったこと、何よりも、リスクを冒してコラボを切り出してくれた中田に対して「ありがたかった」と感謝の気持ちを示した。


 動画の中でとりわけ宮迫のスイッチが入ったのは、中田から「最近、『YouTube本気です』っていう動画を出されたじゃないですか? あれで『腰掛でやってるわけじゃない』としっかりと言っていたので、色々批判されたのでは?」と問われたとき。


 これを受けて宮迫は「『どうせテレビ戻ったらすぐYouTubeやめるんだろ?』とか、色々言われた」と認めた上で、「YouTubeがどんなものか知っていくうちに、自分の表現する場所として面白いと思うようになった」「自分のやりたいことを発表出来て、共感してくれる人と否定する人、両方の意見を見ながらやれるってやりがいしかない」と述べ、ついには「一生やっていきますよ」と、“生涯YouTuber宣言”まで飛び出した。


 そんな強い覚悟を持つ宮迫に、中田はひそかに感化されていたようだ。そのことは、「中田敦彦のYouTube大学」にアップされた動画に詳しく映し出されている。


 「宮迫さんの動画を見ていて勇気をもらった」と中田。「歌も歌ってコントもやってるじゃないですか。宮迫さんほどの人がむき出しでぶつかっているのを見て、自分はすごく甘えてたと思いました」と言い、「もう1回アンチ(コメント)に“ハートマーク”(※いいね、のようなもの)を押し出したのは、宮迫さんを見てからなんですよ」と明かした。


 さらに中田は「芸能事務所って何なんだろう?」と問題提起。「宮迫さんのことを妨害するような動きがあるのだとしたら、何の社会のためになっているんだろうって思う」「復帰を後押しできない業界とか社会って嫌だ」と憤る。これに対して宮迫は「忖度があるのは仕方がない」と述べ、「今の俺では足りないけど、もうちょっと影響力のある人間になれば色々動いてくれるのかなと思っている」と復帰への道筋を思い描いていた。


 どの程度の“影響力”があれば関係各所が動いて、宮迫が“番組”や“相方の横”に戻れるのかはわからない。特にテレビにおいてはスポンサーの意向も大きいはずで、復帰に向けた具体的なプロセスがいまだ見えていないのが現状だ。


 それに、泥臭く、なりふり構わず、時に驚くほど再生回数の少ない動画もアップする、もうすぐ50歳になろうかという有名芸人のYouTube挑戦は、ともすれば痛々しくもある。しかしその姿を見て、中田のように「勇気をもらえた」として、忖度やしがらみを乗り越え、手を差し伸べる人が一人、二人と芸能界に現われる可能性も十分あり得る。その突破口を切り開いたという意味でも、今回のコラボは小さくない前進と言えるのではないだろうか。


(こじへい)