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超特急が語る、ツアー『Revolución viva』とこれからのモード 「2020年は準備を着々としていく年に」

2020年03月26日 18:01  リアルサウンド

リアルサウンド

超特急(写真=三橋優美子)

 2019年12月22日の大阪城ホール公演、2020年1月5日の代々木第一体育館公演の映像などをパッケージしたライブBlu-ray『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2019-2020 Revolución viva』を3月25日にリリースする超特急。今回のインタビューは、ライブの解説や裏話などの行間に、“2020年の新たな超特急像”が垣間見えるような内容となっている。じっくり読んでいただけたら幸いだ。(古知屋ジュン)


・8号車のみんなと特別な時間を共有するんだ!(タカシ)


ーーまず時系列順で、DISC-2の大阪城ホールでの初披露曲や大阪公演限定の演出などについて聞かせてください。「Don’t Stop 恋」はこの日に初披露ということで、8号車の熱量もかなり高かった記憶があります。タカシさんは歌声のバリエーションには定評がありますが、この曲でもいろんな人格を“召喚”していましたよね。


タカシ:僕自身も果たして何人呼んでいるのか、よくわかってないところもあるんですが(笑)。とにかくこの曲の世界観に出てくるいろんな人格を“憑依させられたらいいや!”という気持ちで臨んでいて。ここまで自分の気持ちをいろいろに変えてくれる楽曲というのはなかなかないので、歌っていていつも不思議な気持ちになります。


ーー1曲の中に起伏のあるストーリー展開があって、組曲みたいな構成ですしね。この曲でのみなさんは、振り自体もそうですけど、表情の変化も楽しくて。センターのタクヤさんの表情の振り幅がまた、強烈ですが。


タクヤ:そうですね。あの曲やってるときは僕も、タクヤではないです。


リョウガ:えっ誰なの? 怖い!


タクヤ:わかんない(笑)。


ーーこの曲のタクヤさんを観て、役者さんでもあるからだと思いますが、また新しい一面を見た感じがしました。


タクヤ:それは嬉しいですね。この曲では表現の仕方が部分部分で全然違うので、踊っていても楽しいんです。今のところ、年末からのライブでやっていない日がないんですよ。


ーー「超えてアバンチュール」みたいな感じで、定番レパートリーの中にごく自然に入ってきましたよね。


タクヤ:自分たちの曲だけど、それはちょっと考えたほうがいいんじゃないかなあ……?


カイ:アップダウンが激しくて、僕らもスタミナが要るからね。


タカシ:置く場所によっては自滅行為になる可能性もある(笑)。そのくらい、パワーのある曲なので。


ーーそして今回のツアーの切り札の一つといえるムービングステージは、大阪で初お目見えでした。


ユーキ:毎回、年末年始のライブの演出には力を入れているということもあるんですけど、あのムービングステージはドームクラスの公演で使われることが多くて、アリーナ規模で使われるケースは僕らが初めてに近いレベルなんですよ。やっぱり8号車の予想をいい意味で裏切るようなことをしたいなということで、導入にこぎつけたというのがひとつ。あと僕たちが自ら移動しなくても、踊りながらいろんな席のみなさんの近くに行けるというのは、インパクトがあったんじゃないかと思います。ムービングステージでやるとなれば振りを削るのが普通なのに、あんなに踊るグループもいないでしょうしね(笑)。僕たちのできる最大限のパフォーマンスを展開しながら移動していくという、あのステージの新しい使い方ができたんじゃないかな。


ーーステージ上から見たお客さんのリアクションってどうだったんですか? 


ユーキ:真下のアリーナのお客さんと目が合って、「キャーーー!!!」ってなったりするのも見えたし、不思議な空間ではありましたよ。前見ても、横見ても、下見ても8号車がいて。センターステージで360度から見られたことはありましたけど、下からのアングルは初めてだったので、面白くて新鮮でした。


カイ:楽しかったよね。リハーサルで1回セットを組んでやったんですけど、そのときに「けっこう高いし揺れるし、端っこまで行くのは怖いな」って思ったんですよ。でも本番始まったら全く怖くなくて、もう普通に端っこまで行ってなんなら下のお客さんをのぞき込んだりしてたので、本番のアドレナリンってすごいんだなって改めて思いました(笑)。


ーームービングステージが動き出したときに、正面ステージから一番遠いエリアからの驚きと嬉しさの入り混じった歓声もまたすごくて。


リョウガ:最後列が最前列になったりしましたからね、あれは驚きますよね。


ーー毎回のツアーがそうではありますけど、今回は特にステージがどう展開されるのかわからなくて面白い! というニュアンスが強かったと思います。楽曲以外だと、ダンスコーナーの「P.S.C Rave Track」もクールでカッコよかったです。


カイ:ですよね? 「Hey Hey Hey」とか「DJ Dominator」とかを振り付けてくれた50さんが付けてくださって。


ーーポップアップでメンバーのみなさんが飛び出してくるタイミングも含めて、絶妙でした。


ユーキ:そう、絶妙なんです。あれは僕らも、スッと出てこられるようにめっちゃ練習しましたから(笑)。


ーーそこからの「Whiteout(P.S.C Live ver.)」は、タカシさんのソロステージのような形で、ジャズアレンジのトラックも素敵でしたね。


タカシ:歌から始まるんじゃなく、ちょっとソロダンスを入れてからのパフォーマンスで。僕はあくまでもボーカルですし、どちらかというと1人で踊るということに緊張していましたね。でもそういった緊張感も含めてライブの良さだと思うので、8号車のみんなと特別な時間を共有するんだ! という気持ちで向き合っていたと思います。


ーーあと素晴らしかったのが「P.S.C Christmas Medley」。今までにも2014年の『3rd Anniversary Special!!!!!!! ~聖なる一夜~』や、2017年の『THE END FOR BEGINNING』の幕張メッセ公演でクリスマスメドレーがありましたが、今回はけっこう大人っぽいイメージでしたね。「Carol of the Belles」のあたりのダークな感じも、今みなさんがパフォーマンスするとすごく映えるというか。クリスマスといえどもファミリー向けな感じではないっていう。


カイ:このメドレーでは曲ごとに4人の振付師さんに入っていただいて、テイストも全く違う曲たちになったので、その効果もあると思います。「SANTA CLAUS IS COMIN’ TO TOWN」から「RUDOLPH THE RED NOSED REINDER」くらいまではSHOJINさんという、シアタージャズを得意とされている方。その後に僕とリョウガがペアで踊って、ユーキとタクヤが合流する「Carol of the Belles」は、「Body Rock」の振付と同じDAIKIさんにやっていただいて、次の「Happy Holiday」がHIGEさん、最後の「We wish you a Merry Christmas」はRYOSUKEさんにお願いしました。それぞれ第一線で活躍されている方ばかりで、他の超特急の曲でやってもらいたいんですよ。


ーータカシさんが歌った「きよしこの夜」も厳かなムードでしたね。そのメドレーに続けて儚さのある「Billion Beats」という流れも、また美しくて。


ユーキ:あのクリスマスメドレーの雰囲気に、クリスマスバージョンの「Billion Beats」がすごく合いそうだなと思って。いざ形にしてもらったときに、やっぱりすごくいい曲だなと思ったんですよね。年に一度しかないクリスマス、一度しかないその日のライブ……といういろんな要素ががっちり組み合わさって、すごく特別なパフォーマンスにできたと思います。


ーー「Billion Beats」は現状、すごく大事な位置にいる曲というか。


ユーキ:そうですね。「Billion Beats」は本当に“今、この瞬間”というものを歌っている曲で、いろんな歴史を経てきた僕たちにとってもすごく響く曲ですし、大切にパフォーマンスしています。


ーーこの曲はタクヤさんがセンターでもう5年近く披露してこられて、ダンスパフォーマンスも成長して、よりいっそう感動的な楽曲になってきた印象があります。踊る側として変化や進化みたいなものを実感することは……?


タクヤ:「Billion Beats」で感じるというよりは、昔からやっている曲で「ここ、前よりちょっとできるようになったな」というのはありますかね。映像を見返して気づくことも多いです。著しく成長を感じているかと言われたらそうでもないんですけど、そういう“ちょっと”を繰り返しながら、多分成長していくんだろうなって。


ーータカシさんのボーカルも、ツアーごとにすごく進化を感じる部分があります。


タカシ:テクニック的なものとは別ですけど、ライブとの向き合い方で、前は「必ずこういうふうでないといけない」とかたくなに思っていた部分もあったんですよね。でも去年からこの年末年始ツアーへの流れの中で、改めて考える機会があって……もちろん1人で歌うことに対する責任はいつも感じてはいますけど、必要以上に考えすぎ、気負いすぎているなと気づいたりして。なので1回1回の公演で、そのときの気分によっての変化も含めて、僕自身もよりライブを楽しんでいきたいなって考えるようになりました。


ーー自分を解き放つというか。ライブ後半には大阪公演で初披露の「Drawイッパツ!」がありましたね。ツアー初日前日にコール動画が公開されましたが、この曲の盛り上がりもすごかったですね。コールもバチっと揃っていて。


リョウガ:本当に僕らの期待をいい意味で裏切ってくれましたね、8号車が。さすがに前日じゃ、覚えるのも無理かな? と思いきや。


ユーキ:新しい超特急の武器といいますか、8号車との掛け合いで最高潮を叩き出せるような曲ができたなと思います。コールがあったほうがいいのかどうか、実はかなり悩んだんですけど、実際にやってみたらすごく一体感が出たし。


ーー「Don’t Stop 恋」もそうなんですけど、ほかの定番曲に混ぜても遜色のない魅力的な楽曲が増えていますね。


ユーキ:そうですね。これからもさらにステージでビックバンを起こせるような切り札をどんどん増やしていって、新しい衝撃を8号車の皆さんに伝えていけたら嬉しいなと。


ーーそしてアンコールでの「Sweet Bell」は大阪公演のテーマ曲で、ここで初披露でしたね。星を描くような振りがキュートで。


ユーキ:かわいらしい感じと見せかけて、部分的に繊細だったり、逆にめちゃくちゃ踊っている部分もあるんですよ。でも明るいムードの中にピュアな思いが込められている楽曲なので、踊っていてすごく楽しくなれますね。


カイ:ライブのテーマ曲をアンコール1発目にやるっていうのは「アリなんだ!?」と思いましたけど(笑)。


ーークリスマスシーズンに似合うウィンターソングも増えてきましたが、ボーカルのタカシさん的には、初披露の感想はいかがでした?


タカシ:楽しかったですね。僕たちのレパートリーの冬の曲って、ちょっと切ないイメージのものが多いので、意外とこういう直球なクリスマス曲っていうのがなかったんですよね。


カイ:悲しいクリスマスばっかりですよ、「Snow break」とか。


タカシ:冒頭でやった「Fantasy Love Train」は幻想的な感じもあって、この曲みたいなほっこりした雰囲気ではないですしね。また、あのような特別なタイミングに披露したいなと思いました。


ーー大阪公演の衣装はカイさんがフルプロデュースされていて。個人的にこのアンコールでのバンドT風のTシャツがツボでした。


カイ:あれはアメコミテイストの超特急のTシャツが欲しくて「ダサい感じで作ってください」ってお願いしたら、予想外にカッコいいのができてきちゃったんですよ。詳しくはBlu-rayのブックレットで紹介しているのでぜひ、読んでください!


・0からまた超特急というものを組み立てていける年にできたら(ユーキ)


ーーではここから、DISC-1の東京公演について聞かせてください。冒頭で和テイストの「Overture」や「SAY NO」に度肝を抜かれるような形でスタートしましたね。序盤はテンション高めの楽曲が続きましたが、デビュー曲の「TRAIN」をフルでやるのは結構久々でしたよね?


ユーキ:既存の形でやること自体も久々だったんですけど、「TRAIN」って僕たちのデビュー曲で原点ですし、サウンドからも“ここから始まる感”“やっていくぞ感”みたいなものを感じられる曲だと思うんです。8号車のみなさん……昔から応援してくれている方に向けてというのはもちろん、最近乗車してくれた方にとっても僕たちにとっての大切な曲をしっかり披露して、ライブの空気感に勢いを出したいという気持ちでここに入れました。


ーーこの日はなんといっても殺陣(S.B.N Japanese Battle)のスケール感と迫力が印象に残っています。


ユーキ:お正月=和なイメージを表現しながらもきちんとショーとして見せたかったので、殺陣の連続! というよりは、ショーダンスを入れたりバランスにはこだわって、今までにない殺陣のゾーンにできたと思います。


ーーこれまでのライブでも2014年の『ikkiにホールで福おこしだ!!!!!!!』や2016年の『愛す。in Wonder Land』で殺陣に挑戦されてはいましたけど、今回は花道までステージをフルに使ってもいたし、スケール感が全然違いましたよね。ガチ感というか。


ユーキ:ガチ感、そうですね。今回は踊りと殺陣を使い分ける形でショーにして提示したので、そういう意味では過去一こだわったといえます。


ーーリハーサルはどのくらい前からスタートしていたんですか?


カイ:実は殺陣自体は3日間くらいしかリハができなかったんですよ。


リョウガ:全体のリハーサルが始まったのが本番の半月前くらいでしたから。本当に当日ギリギリまでリハをやっていました。


ーー一人ずつ使う武器が違ったりしたじゃないですか。キャラクターを反映しているようなニュアンスもあって興味深かったんですよ。雅なイメージのリョウガさんの扇子とか。あの激しいステージの中で、タカシさんだけ戦うというよりも刀を使って舞う感じの変化球だったのが面白かったです。


タカシ:そういえば僕、ステージで刀を持つのが初めてだったんですよ。『ikki~』では棒みたいなのを持って戦ったし、当時は農民やったから。『愛す。~』のときも、白鳥のお面みたいなもので、一蹴りで敵をやっつけるみたいなオチだったので。8年経って、やっと刀持てたな……みたいな感動はありました。


ーーリョウガさんは以前の取材で「殺陣がシンプルにキツかった」ともおっしゃっていましたが。


リョウガ:やっぱりどんなに気をつけていても、参加人数も多いですし、気を抜いたら誰かがケガしかねないので。本当にギリギリまで調整や変更を繰り返して、何とか形にして見せることができた。なので、今回の東京公演の中でもほかの演出とは違う気の遣い方というか、心持ちで臨んだシーンではありましたね。


カイ:大変だった甲斐あって、僕らの想像以上にお客さんのリアクションも大きかった記憶があります。


ーー東京公演の衣装はタクヤさんがフルプロデュースされていますが、ここでのグレーのオールインワンもユニークでしたね。


タクヤ:あれは自分の中でも挑戦だったんですよ。ありきたりな感じのものにはしたくなかったので、サイズ感や動きやすさも含めてギリギリまで悩んだり、調整を重ねたものです。背中に付けたフリンジが個人的にお気に入りなんですけど、“超特急”の文字を背負うのって、サッカー選手の背番号みたいな感じでカッコいいなと思ったので。


ーーそういう意味があったんですね。殺陣に続く、「Kura☆Kura」の和バージョンも素敵でした。金ピラ(注:箱の中から大量の長い金色の紙があふれ出す伝統奇術)を使っていましたが、あれがけっこうシュールで。


リョウガ:あれはね、僕たちにとってもすごく難しかったんですよ。「どうしようこの間……どういう表情でいればいいんだろう?」みたいな。


タカシ:初めて名前聞いたときにきんぴらごぼうのことかと思って。


カイ:それは健康的なおかずだわ(笑)。


リョウガ:でも、あのアナログ感が新鮮だったと思うんですよ。いろんな意味で空気をがらりと変えられる瞬間でもあったので。「あの金のピラピラ、なんだかよくわからないけどすごかったね」みたいな、心に残る要素の一つとしてお届けできたのなら、ある意味、超特急らしい演出なのかなって。


ーーそして中盤の「Full moon」からはセクシーかつグルーヴィな楽曲を連投していくじゃないですか。ああいう大人っぽい演出がいつの間にか似合うようになりましたよね。


リョウガ:それは嬉しいですね。


ユーキ:実は代々木の中で核として考えていた楽曲が、椅子を使って踊る「Body Rock」だったんですよ。みなさんの想像力をかきたてるように激しくセクシーな曲であり演出なので、その後もガツガツした感じではなく、グルーヴィーなサウンドの曲を並べて余韻に浸ってもらいたいなという意図もありました。スタンドマイクで披露した「STYLE」とかね。そろそろここらで、超特急がこれまであまり見せてこなかったような大人感、余裕感みたいなものを見せられる僕らでいたいという願望もありつつの。


ーー進化を見せるゾーンだったと。あとこの3daysで東京公演のテーマ曲「On & On」が初披露されました。アリーナロックというか、これまでの超特急のレパートリーにはなかったタイプのスケール感と力強さがあります。


タクヤ:踊っていてすごく気持ちいいんですよ。Bメロからサビ前の〈生きてる証を この世界に刻みこめ〉までのあたりがすごく好きです。


ーータカシさんの歌ラップ的なパートにも「そう来たか!」的なワイルド感があって。


タカシ:確かに「Don’t Stop 恋」とかとはまた違ったタイプの変化球だなというふうには思います。面白さもカッコよさもあるし、この曲はある意味、2020年の僕らの決意表明みたいな部分もあったりしますね。歌詞の言葉の一つひとつをかみ砕いて聴けば聴くほど、僕らの“今”がわかりやすく伝わる曲なんじゃないかな。


ーーなるほど。ツアー最終日は「gr8est journey」で締めていましたね。この曲を選んだのは?


ユーキ:年始ライブですし「2020年も最高の冒険をしていこう!」という意味で。ある意味、僕らの希望というか気持ちも、あの曲に乗せていた部分がありますね。最高の未来を明るく進んでいけるような年にしていきたい……という願望も込めて、この位置に入れています。


ーー新春らしい、明るい感じで終わりましたね。今回は大阪、東京両方で使ったムービングステージもそうですが、会場全体のお客さんへの配慮というものをすごく感じました。


ユーキ:ムービングステージは初めてでしたけど、その使い方については最初から最後まで、かなり練って作っていったんですよ。もちろんボール投げみたいな定番の演出もありましたけど、8号車が沸いているのを観ながら、僕らも嬉しかったですね。


ーー今回は初の試みで、オールマルチスクリーンディスクが付くんですよね。


タクヤ:東京公演分は1画面に防犯カメラみたいにバーッと49台分の映像が映るんです。


カイ:デパートの管理ルームみたいな感じです。


ユーキ:一つひとつの画面は小っちゃいんで、目を凝らして楽しんでいただけたら。


ーー「Kiss Me Baby」でスクリーン画面が5分割になって全員のキメ顔が見られる、というのがあったじゃないですか。8号車のみなさん的にもマルチアングルは嬉しいサービスだと思うんですよ。


タクヤ:これからも8号車のニーズに応えていこうと。


タカシ:例えば“カイ編”“リョウガ編”とか、1曲まるまる誰かを追いかける映像でも面白そうやけど。


リョウガ:推しカメラみたいなやつね。気が抜けねぇな!?


タクヤ:追う側も飽きると思いますよ。「もういいでしょこの人は」って(笑)。


ーーそして今回の代々木のMCでの発言で、「2020年はオリンピックを超えていく」みたいな宣言がありましたが。


タカシ:けっこうデカいこと言ったな!?


リョウガ:誰だ、そんなこと言ったの。


タクヤ:リョウガが言ったんだよ。


リョウガ:「そのくらい強気で行こうぜ!」みたいな……言ったね(笑)。


ユーキ:東京というか日本が時代の節目を迎える今年は、僕たちにとっても革命的な年になるんじゃないかと思いますし。0からまた超特急というものを組み立てていける年にできたらいいなと思っていますね。


ーーそれで、タイトルが『Revolución viva』なんですか?


ユーキ:そこまで大げさには考えてなかったですけど(笑)。でも革命を起こしていきたいっていう気持ちはずっと持ってますし、2020年はそのための準備を着々としていく年になるのかなと思います。


ーー今年の超特急はどんなモードなんでしょう? という話題で終わりたかったんですけれども。


リョウガ:そうですね、でも……希望を持っていいんじゃないかな?


カイ:前向きに捉えてほしいというか。


タカシ:2020年はこれまでにいろいろ言ってきたことを、有言実行したい年でもありますね。そこは楽しみにしていて欲しいです。
(文・取材=古知屋ジュン)