トップへ

iPhone 9の新モデルは2つ存在する? Appleが自らリーク

2020年03月26日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『9to5Mac』よりiPhone 7と7 Plusの写真

 Appleは、新型iPhoneの生産や発売スケジュールの調整について、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で四苦八苦しているが、ここにきて立て続けに自ら不意にリークをしてしまっているようだ。


(参考:iPhone 9(SE2)の詳細情報がリーク 外観はiPhone 8似、内部は11と同等?


・『iPhone 9 Plus』発売の可能性が急浮上
 『Forbes』によると、「Appleが誤って、2020年最初に発売予定の新型 iPhoneに加え、もう一つの新型モデルがあることを明かしてしまった」とのこと。iPhone 9は、4.7インチだと噂されているが、iPhone 9 Plusは5.5インチになるようだ。iPhone 8とiPhone 8 Plusの後継機種と考えれば、なるほど合点がいく(参考:https://www.forbes.com/sites/ewanspence/2020/03/21/apple-news-headlines-iphone-9-plus-iphone-12-lidar-camera-macbook-air-ipad-pro-magic-keyboard-mac-mini/#3b7f74ee66d9)。


 両モデル共に、iPhone 11やiPhone 11 Proと同じプロセッサーA13 Bionicチップを搭載している証拠があるという。また、LCDディスプレイとTouch IDが組み込まれたホームボタンがあることも分かっており、価格は399ドルからとなりそうだ。


 この新モデルiPhone 9 Plusの存在の根拠となっているのは、オペレーティングシステムiOS 14のコード。『9to5Mac』は、iPhone 9 Plusの存在を示唆するコードスニペットを発見したと伝えている(参考:https://9to5mac.com/2020/03/16/ios-14-code-confirms-apple-planning-iphone-9-plus-with-a13-as-larger-version-of-rumored-entry-level-model/)。


・狙うは“新興市場開拓”と“定額サービスの展開”
 以前リリースしたiPhone SEの4インチよりも大きいエントリーレベルのiPhoneを複数投入することは、iPhoneシリーズのなかで新たな動きとなる。


 この背景には、インドや中国といった国々では、低価格のスマホが好まれる傾向があり、Androidを採用するメーカーが圧倒的なシェアを抑えていることが原因として挙げられる。Appleは、今まであまりシェアを取れていない巨大な新興市場を本腰で切り崩しに行く狙いなのだろう。


 また、ユーザーベースを増やすことで、Apple MusicやApple TV+といった、サブスクリプションサービスの加入者増加に繋げようとしているようにも見える。そういったAppleの意気込みが、今回明かされた2モデルにあるという考え方もできるのではないだろうか。


(Nagata Tombo)