ヒューマンリソシアは3月25日、「世界のITエンジニア」に関する調査結果を発表した。調査は、国際労働機関(ILO)の公表データや各国の統計データなどを用いて実施し、世界92の国と地域についてまとめた。
世界で働くIT技術者数は、推計2136万5000人にのぼる。地域別にみると、IT大国の中国、インドなどを含む「アジア・オセアニア」(811.6万人)が4割を占めたほか、以降に「北アメリカ」(477.6万人)、「西ヨーロッパ」(295.9万人)が続いた。
人口に占める割合、トップ5は北欧諸国
IT技術者数を国・地域別にみると、1位の「アメリカ合衆国」(477.6万人)が圧倒的大差を付けた。次いで「中国」(227.2万人)、「インド」(212万人)と続き、4位の「日本」(109人)はインドの約半数にとどまった。
以降、トップ10は「イギリス」(93.3万人)、「ロシア」(88.7万人)、「ドイツ」(84.1万人)、「ブラジル」(75.7万人)と続き、9位「韓国」(66.3万人)が10位「フランス」(56.3万人)を上回った。
人口に占めるIT技術者の割合が多い国・地域のトップ5は「アイスランド」(2%)、「スウェーデン」(1.92%)、「エストニア」「アイルランド」(各1.74%)、「フィンランド」(1.67%)といずれも北ヨーロッパの国々が占めた。
以降も「イスラエル」(1.54%)、「デンマーク」(1.53%)、「ノルウェー」(1.51%)といった国々が名を連ね、「日本」(0.86%)は32位だった。アジアでは「韓国」(12位)、「シンガポール」(22位)、「香港」(24位)に次ぐ4番目。人口の多い「中国」(0.16%)は67位だった。
IT技術者数の前年からの伸び率を算出すると、世界では平均3.35%増加していた。増加率が高い順にランキング化すると、1位に人口約60万人の小国「ルクセンブルク」とバルト三国のうちの1か国「ラトビア」(各16.67%)が輝いた。
3位以降は「ベルギー」(15.69%)、「エストニア」(15%)、「キプロス」(14.29%)とヨーロッパの国々が上位に続き、「日本」(4.81%)は27位だった。「中国」(8.59%)は16位、「インド」(5.71%)は22位にランクインしている。また、技術者数で世界1位だった「アメリカ合衆国」(3.22%)は35位にとどまった。