トップへ

ティファニーが買収合意当時よりも割安に LVMHは市場での株式取得報道を否定

2020年03月24日 14:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ティファニーの店舗 Image by: FASHIONSNAP.COM
LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン グループ(以下、LVMH)が、昨年11月に発表した「ティファニー(Tiffany & Co.)」買収をめぐり、合意当時よりも割安で取引されている公開市場でのティファニー株取得の噂を公式に否定した。
>>LVMHが「ティファニー」1兆7600億円で買収合意、ウォッチ&ジュエリー部門強化

 LVMHは、ティファニーを162億米ドル(約1兆7,600億円)で買収する最終合意を締結し、今年2月にはティファニーの株主総会で正式に買収の承認を得た。合併の完了は2020年半ばを予定している。
 アパレル業界は新型コロナウイルス感染拡大により店舗を一時休業するなどの対応が迫られており、企業業績への悪影響は避けられない。ティファニーも同様で、中国本土にある店舗を1月24日から閉鎖または営業時間を短縮した結果、通常の小売取引の合計日数の約半分を失ったとニューヨーク現地時間20日に発表。3月23日の株価は前営業日20日の終値125ドルから121ドルに下落した。LVMHグループとの取引では買収額1株135ドルという条件で契約している。
 ブルームバーグは今月20日に、LVMHが公開市場でティファニーの株式を購入することを検討していると報道。これに対しLVMHは声明で、昨年11月にティファニーと締結した契約で「現在、株を購入しないことを約束した」と明言したと発表している。
【あわせて読みたい】LVMHが約4000万枚のマスクをフランス保健当局に供給へ、新型コロナによる物資不足解消を支援