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競泳金メダリスト(31歳)が新型コロナ感染を告白「14日経っても倦怠感と執拗な咳」(南ア)

2020年03月24日 13:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

2018年の大会で笑顔を見せるキャメロン・ファンデルバーグ(画像は『Cameron van der Burgh 2018年12月18日付Twitter「Double World Champion」』のスクリーンショット)
ロンドン五輪100メートル平泳ぎの金メダリスト、キャメロン・ファンデルバーグ氏(南アフリカ)が22日、Twitterで新型コロナウイルス(COVID-19)に感染していたことを公表した。ファンデルバーグ氏は「ウイルスはこれまでで最悪」と述べ、さらに東京五輪に向けてトレーニングを続けている選手たちの健康を懸念している。

平泳ぎ50メートルと100メートルの元世界記録保持者で、2012年のロンドン五輪では金メダルを獲得したキャメロン・ファンデルバーグ氏(31)。彼が22日、Twitterで「14日間、新型コロナウイルスと闘ってきた」と明かし、自身の体験を次のように綴った。

「強い肺(タバコは吸わず、スポーツもする)を持ち、健康的なライフスタイルを送り、若い(統計からすると最もリスクが低い年齢)にもかかわらず、このウイルスはこれまでの中で最悪だった。」

「最もつらかった高熱の症状は和らいだけれど、いまだに酷い倦怠感と執拗な咳に苦しんでおり、自分ではどうすることもできない状態だ。ウォーキングなどのアクテビティをすると、数時間は疲れが取れない。」

そして五輪を目指すアスリートたちに思いを巡らせ、こう続けた。

「ボディコンディショニング(身体を作り、調整をしていくこと)ができなくなった時の影響は計り知れない。もし五輪に向けて最後のトレーニングを行っている選手たちがCOVID-19に感染したら、コンディションを保つことができずに苦しむことは目に見えており、同情するよ。五輪開催間際に感染したものなら、それは最悪だね。」

「選手たちは五輪が開催されるかどうかわからない状態でトレーニングを続け、必要のないリスクにさらされる。もしCOVID-19に感染したとしても、ゆっくり休養もしないままトレーニングを再開するだろうね。身体はかなりのダメージを受けてしまい、回復にも時間がかかるだろう。」

「みんな、身体を大事にして! 健康第一だよ。COVID-19はジョークなんかじゃないんだ!」

なお国際オリンピック委員会(IOC)のディック・パウンド委員は23日、米紙『USA TODAY』に「2020年東京オリンピックを2021年に延期することで決定した」と語っており、今後の行方が注目されている。

ちなみに感染が最も深刻なイタリアの国立衛生研究所は、国内の死者の86%が70歳以上で、10%が60~69歳であることを明かしており、高血圧、心臓疾患、糖尿病などの持病を抱えていた人が大半であることを発表していたが、ファンデルバーグ氏は元五輪選手である。2018年に競技から引退するも、健康を維持していた31歳の男性が「最悪のウイルス」と語るほどのCOVID-19。今こそ自主隔離を徹底し、感染拡大を阻止するために一人一人が責任をもって行動する必要に迫られている。

画像は『Cameron van der Burgh 2018年12月18日付Twitter「Double World Champion」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)